婚活サポート・結婚相談所を経営している、作家の安本由佳さん。ご自身のインスタグラムに届くお悩みを毎週掲載します。リアルな婚活市場を取材してきた知見を生かし、恋愛、仕事、夫婦、家族、友だちなどいろいろな悩みにお答えします!
男女間の友情を認めてくれない彼氏への対処法
『安本由佳のお悩み相談室』では、個人のインスタグラムで募集し、回答してきた3,000を超えるお悩みアーカイブの中から、ananweb読者の皆さまにもぜひ共有したい内容をピックアップしてお届けしています。
みなさまにとって、自分らしく幸せに生きるヒントになれば嬉しいです!
さて、今回ご紹介したいお悩みはこちら。
お悩み:最近付き合い始めた彼のことで相談があります。私は男女関係なく友人が多いタイプで、小学生からずっと仲良くしている幼馴染の男友達もいます。反対に、彼はそもそも交友関係が狭くて異性の友人もいない様子。「男女の友情など成立しない」と言い張り、私が男友達と仲良くしたり飲みに行ったりすることを理解できないと度々口論になります。
彼のことを大事にしたい気持ちはありますが、異性とはいえ20年以上仲良くしている友人との連絡や飲み会にまで口を出されると正直うっとうしいし、束縛されているようで辛いです。男友達を異性として見たことなど一度もないのに…。どうすれば理解してもらえるのでしょうか。 (25歳・会社員)
男女の友情は成立するのか問題
「男女の友情は成立するのか?」ーーこれはもう、永遠に解決しないテーマの一つですね。
結局のところは「人による」という結論に帰着してしまうし、成立する派としない派の意見が一致することはなさそうです。
ただの幼馴染だし、20年以上の付き合いだし、異性として見たことなど一度もないし…という相談者さんの主張はごもっともです。何も間違っていません。ただそれは、男女の友情が成立する派の意見なんです。
自身に女友達がおらず男女間で友だち付き合いをしたことのない彼にしてみたら、異性は誰であっても異性。この点に関してはもう、いくら反論したところで理解は得られないでしょう。
相談者さんが彼に反対されてもなお、男友達と飲みに行ったりLINEしたり、これまで通りの付き合いを続けていきたいのなら、彼と自分は同じ見解には立てないのだという前提で互いに歩み寄るしかありません。
男女の友情ナシ派の彼氏にわかってもらうには…
では、男女の友情ナシ派の彼に男友達との友達付き合いを許容してもらうには、具体的にどうすれば良いのでしょうか。
解決法は、一つ。信用を積み上げることです。
「本当にただの友達で、異性として見ていません」と、言葉ではなく行動で示し続けるんです。
異性のいる飲み会に参加するときはこまめに連絡を入れるとか、なんなら現場の写真を撮って送って健全であることを証明したり、深い時間になる前に帰宅して「家に帰ったよ」と電話して安心させてあげたり。つまり飲み会に参加していても男友達と一緒にいても、あなたのことをちゃんと大事に考えているんだよ、とメッセージを送り続けてください。
面倒だなぁ…と思われるかもしれませんが、彼に譲歩してもらう以上、相談者さんも歩み寄る姿勢を見せましょう。そうやって誠実な愛情表現を続けていれば、きっとそのうち彼も相談者さんを信用し、口うるさく言わなくなるはずです。
ただし、彼が度を超えて嫉妬深い場合は話が別。
相談者さんの誠意を逆手に取って要求をエスカレートさせたり理不尽にキレたりするようなら、歩み寄りも不可能です。相談者さんも彼も幸せになれませんので、交際自体考え直すことを勧めます。
筆者紹介
安本由佳 作家 / 婚活サポート・結婚相談所経営
慶應義塾大学法学部卒。2016年〜2020年まで東京カレンダーWEBで執筆し「二子玉川の妻たちは」「私、港区女子になれない」などのヒット小説を生み出す。著書に、婚活に悩む女子200名に取材して執筆した「不機嫌な婚活(講談社文庫)」、モテ商社マンと港区女子の恋愛模様を描いた「恋と友情のあいだで(集英社)」がある。リアルな婚活市場を取材してきた知見と、特技の四柱推命鑑定を取り入れた親身なアドバイスで婚活サポート・結婚相談所も経営している。
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