いづ重
趣ある新たな空間で夏だけの京寿司を頬張る。
京寿司の老舗が空間を一新。「元の建物の梁など木材は余すところなく使って、京寿司が引き立つ空間を考えました。建て替える際に井戸を掘ったら、八坂神社での祈願もあって、とてもいい水が出たんです」と店主の北村典男さんが嬉しそうに教えてくれた。昔ながらの薪の竃・おくどさんも再建し、井戸水を使って作られる京寿司はその場で食べるのも、買って帰るのもいい。迷ったらまずは塩焼き鮎の姿寿司や笹巻き寿司など、夏の味から選びたい。
手前から時計回りに、青じその酢で味わう、あゆ姿寿し¥1,210。8月中頃まで。ふき味噌を合わせた、あゆ笹巻きは3個¥1,122 。10月頃まで。シマアジのバッテラは青じそが味のアクセント、アジ寿し¥1,650。
TEL:075・561・0019 東山区祇園町北側292‐1 10:30~19:00(イートイン18:30LO) 水・木曜休 https://gion-izuju.com
Harmonika(ハーモニカ)
路地奥の複合ショップで、レストラン仕込みのデセールを。
店主の松本泰さんはフレンチレストランで料理からデセールまでを担当してきた経歴の持ち主。運ばれてきた瞬間、歓声をあげずにいられないデザートは、料理人ならではの感性で繊細に構成されている。たとえばライチを添えるのも、泡状のものとジュレ状のものを両方使うことで、口に広がるタイミングをずらすといった具合。旬の果物を主役に幾重にも味を重ねて完成するデザートは、レシピを残さないというから一期一会。出合いを逃さず味わいたい。
マンゴープリン¥1,400。他に焼き菓子も。
TEL:050・3551・8625 東山区亀井町43‐2 GionNaito 123 Market内 11:00~18:00 火曜休 Instagramは@harmonika_kyoto
※『anan』2023年7月5日号より。写真・わたなべよしこ 取材、文・大和まこ
(by anan編集部)