Q. 菌を取り入れるのはどの時間帯がよいのでしょうか?
A. 副交感神経が優位になる夜間、そして空腹時ではなく食後がおすすめ。
「腸は副交感神経が優位になっている時間帯である夜や寝ている間に活発に働きます。消化・吸収の早いドリンクタイプがいいのか、他の食品と一緒に消化されながら働くのがいいのか、また、小腸と大腸で働く菌の種類は違うので一概には言えませんが、菌の特性や働く場所を意識して、夜間に腸で働いてもらえるように摂るのがいいでしょう。ただし、空腹時に菌を摂ると、酸に強いといわれている菌でも胃酸にやられて弱ってしまうので、胃酸が薄まっている食後に取り入れるのがベスト。“寝起きにまずはヨーグルト”は避けたほうがいいでしょう」
國澤 純さん 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所(NIBIOHN〈ニビオン〉)ヘルスメディカル連携研究センターセンター長。病原細菌やワクチンの研究から視野を広げ、腸内環境がもたらす免疫への影響についての研究も行う、菌のスペシャリスト。健康や栄養についての最新情報はTwitter(@NIBIOHN)をチェック。
※『anan』2023年7月12日号より。イラスト・糸井みさ 取材、文・若山あや
(by anan編集部)