
今日から「令和」がスタートしますが、2019年4月1日、新元号「令和」の発表と同時に注目を集めたのが福岡県大宰府市です。「令和」の典拠として示されたのは「万葉集」巻五の中にある一文。それがかつて大宰府長官を務めた大伴旅人が、当時の自宅で催した「梅花の宴」の様子を表したものだったからです。
令和になって初めての旅は、そのゆかりの地、大宰府で、歴史散歩を楽しんでみませんか?
「大宰府展示館」で、当時の「梅花の宴」に思いを馳せる

ここから歴史散歩をスタートするのがおすすめ
「令和」の典拠となった一文で表された「梅花の宴」は、今から約1300年前に置かれた役所「大宰府」の長官だった大伴旅人が、自宅で催した宴です。その宴の成り立ちについて知るなら「大宰府展示館」へ。大宰府の歴史をわかりやすく展示してある資料館で、博多人形を使って再現された「梅花の宴」も展示されています。

1300年前の大宰府の都市計画が一目でわかるジオラマも

大伴旅人が催した「梅花の宴」。旅人は紫色の人物。ほか筑前守の山上憶良など約30人が集い、梅を題材にした歌を詠み交わしたとされる
大宰府展示館(ダザイフテンジカン)
万葉集の時代と同じ風景に出会える「大宰府政庁跡」

1300年前と変わらない風景
「大宰府展示館」に隣接する広場は、かつて大伴旅人が長官を務めた「大宰府」が置かれていた場所です。ここから山手を眺めた風景は、おそらく1300年前と同じもの。桜の名所としても知られており、春は桜、新緑の季節はピクニックなど、レジャースポットとしても人気です。

かつてこの土地にあった「大宰府」(大宰府展示館資料)
大宰府政庁跡(ダザイフセイチョウアト)
「梅花の宴」の舞台となったとされる「坂本八幡神社」へ
