最近よく聞くエシカルファッションとは?
最近何かと耳にするエシカルファッション。でも、その内容までは理解していないのが本当のところ…。環境にも人にも優しいファッションとはよく聞くけれど、具体的にはどんなファッションのこと?それに、エシカルファッションを扱っているのはどんなブランド?そんなみんなの疑問を、今回はスッキリ解決しちゃいます。
エシカルファッション=「良識あるファッション」
エシカルファッションとは、直訳すると「良識あるファッション」。でも、これだけじゃ曖昧ですよね。そこで、エシカルファッションについてもう少し詳しくチェックしていきましょう!
そもそもエシカルって?
そもそもエシカル(Ethical)という英単語は、「道徳、倫理上の」という意味。つまりエシカルファッションとは、良識にかなって生産・流通されているファッションのこと。具体的には、環境問題や社会問題などに配慮したうえで素材の選定および購入を行い、生産や販売をしていくファッションということなんです。
環境に優しいファッション
このベージュのワンピースには、木くずなどのパルプから生産されるビスコースが使われています。ビスコースは合成繊維ですが、植物由来なので燃やしても有害物質をほとんど出さず、微生物による分解が可能で環境に優しいんです。
このように、環境に配慮した天然素材やリサイクル繊維などを使うことも、エシカルファッションと言えますよ。また、コットンのような天然素材でも、効率を上げるために農薬を大量に使われたものより、環境保全を重視して化学肥料や農薬を使わずに育てられたものの方がよりエシカルです。
生産者のことも考えて
労働者にかかるコストを抑えて安価な製品を大量生産するファストファッションを疑問視し、労働者の権利を守る一面もエシカルファッションは持っています。そもそもエシカルファッションが広まったきっかけは、2013年にバングラデシュで起きた「ラナ・プラザ崩落事故」だとされています。
これは現地の人々が低賃金で労働を強いられていた縫製工場において、建築の不備が指摘されていたにもかかわらず強引に操業を続けた結果、建物が崩落して1100人を超える犠牲者を出したファッション史上最悪の惨事でした。こういった労働問題を打開すべく、生産者の賃金や適切な労働環境の確保を優先するのもエシカルファッションの一環なんですよ。
エシカルファッションがもっと分かるキーワード
エシカルファッションについて調べていくと、ちょくちょく目にするのがオーガニックコットンとフェアトレード、そしてサステナビリティという単語。いずれも、エシカルファッションとはとっても縁が深いキーワードなんです。