世界三大珍味の一つで、ふだん口にする機会が少ないトリュフ。その高級食材を日常の食卓にあがるパンと組み合わせたことで話題の門前仲町「トリュフベーカリー」の2号店が昨年、三軒茶屋にオープン。パン好きをはじめたくさんの人が訪れ、客足が絶えません。
ヨーロッパ食材会社が運営するパンのお店
門前仲町のトリュフベーカリー本店は2017年スタート。三軒茶屋店は2018年12月から
「トリュフベーカリー(TRUFFLE BAKERY)」は三軒茶屋駅から歩いて4分ほど。茶沢通りのにぎやかな商店街にあります。
アメリカのカリフォルニアをイメージした店内は、窓から明るい光がふりそそぐ開放的な空間。スタッフがパンを手づくりする厨房の様子も眺められ、大きなオーブンで焼きあがったパンが次々とカウンターに並べられると、わくわくしてしまいます。
買ったばかりの焼きたてパンをさっそく店内のベンチに座ってパクッと食べる人も
お店のはじまりは、ヨーロッパのハムやチーズなどを販売する会社が輸入食材をもっと身近に感じてほしいと願ったこと。高級感のあるトリュフを日常食のパンと組み合わせれば、あまりなじみのない食材でも距離が縮まるのではと考えたことからでした。
トリュフバターの贅沢な香りがただようパン
「白トリュフの塩パン」(1個180円)。2店舗で1日2000個売り上げる日もある
人気No.1の「白トリュフの塩パン」は、カナダ産一等小麦を使った甘みのある食パン生地に自家製トリュフバターを巻き込んでオーブンへ。もっちり生地にしみ込んだバターに独特の風味があふれ、パリっとした表面にかけられたトリュフ塩もほんのり香ります。
人気No.2の「黒トリュフの卵サンド」と「とちおとめのクリームサンド」(各580円)
ヨーロッパで定番の黒トリュフと卵の組み合わせをサンドイッチに取りこんだ「黒トリュフの卵サンド」も人気です。マヨネーズであえた卵と黒トリュフがたっぷりと挟まれ、一口かじるとぷーんと鼻に抜ける芳醇な香り。味わいも濃厚で、贅沢な気分に包まれます。
フルーツサンドは旬のものが期間限定で並びます。5月末まではとちおとめをぜいたくに使ったクリームサンドを販売。いちごの甘酸っぱさとシンプルな生クリームの品のよい甘さをしっとりもちもちのパンが挟みこみます。
本場イタリア産の生ハムをその場で切りたて
「プロシュート・ディ・パルマ レガート」(50g800円)。生ハムは切りたてがいちばん
パンの材料にはほかにも、オーガニックの小麦粉や砂糖など天然のものを厳選して使用。もともと食材会社が運営しているお店で、いちばんおいしくて安心安全なものを仕入れられるので、自信をもっておすすめできる食材だけをそろえているのだとか。
そこで、注文ごとにスライスしてくれる生ハムの量り売りもぜひ。22ヶ月熟成されたイタリア・パルマ産の極上品で、ふわっと口どけがよくて風味深く、絶妙な塩かげん。そのままでもサラダやサンドイッチで食べても、おいしいワインが飲みたくなりますよ。