5月30日、軽井沢の長倉にオープンのCafé Ars(カフェ・アルス)。ていねいな手仕事で作られた料理と、ヴィンテージの北欧家具や食器が心地いい空間をつくっています。にぎやかな軽井沢とは少し離れたところにある非日常空間で心と体をリセットしませんか。
小路の奥に広がる小さな別世界
夏にはテラス席も登場予定
中軽井沢駅から南へ車で約7分。ルヴァン美術館の脇を入ったところに「Café Ars(カフェ・アルス)」はあります。クラフト&デザインショップ「NATUR home shop(ナチュール・ホームショップ)」脇の小道の門をくぐり抜けると、白い建物のカフェが見えてきます。
ローズウッドのイスがシンプルな空間に温かみを添える
中に入ると、そこはまるでギャラリーのよう。大きな楕円のテーブルが2つとカウンター席があり、テーブルには中庭から摘んできた生花が飾られています。大きな窓からは中庭の緑や浅間山がくっきり♪
ステキな家具と食器に囲まれた特別な時間

須永さん(左)と植木さん(右)。ぴったり息の合ったお二人
「Café Ars」は、料理を担当するシェフの植木さんと、内装やテーブルウェアのセレクトを担当する「NATUR(ナチュール)」の須長さんのコラボレーションから生まれたカフェ。
デザインの勉強と仕事で10年間スウェーデンに住んだ経験のある須長さん。その審美眼で選んだテーブルとイスは、1950年代のデンマーク製。ローズウッドのイスはゆっくりするのにぴったりな座り心地です。食器はスウェーデンの1940~50年代のものをメインに、新しいものも織り交ぜて、組み合わせの妙を楽しむ遊び心も感じられます。
カウンター席からはこんなに大きく浅間山が。乳清を使った「スイートバターミルクソーダ」(600円)
洗練された料理の数々
Café Arsで出される料理は、その一品一品がとてもていねいに作られています。
たとえばパンは、古代小麦の一種であるスペルト小麦を使い、天然酵母で3~4日かけて発酵させた生地を焼いたもの。素朴だけれど旨みのあるパンにつけるのは、乳酸菌がたっぷり入った自家製発酵バターです。
ていねいに手作りされた料理と聞くと、とても素朴な料理を思い浮かべるかもしれません。でも、出される料理を見たら、その美しさに驚くことでしょう。
見ても食べても小さな驚きがある料理

「ビーツの辛いスープ」は自家製のパンと発酵バター、ドリンク付きで1200円