初夏の陽気になり、ビールが美味しくなるこれからの季節。そもそもビールってどのようにして作られているかご存知ですか? そこで今回は発売30年目を迎え、リニューアルした「新・一番搾り」で有名な〈キリンビール〉の横浜工場を見学。最新映像技術を使った様々な仕掛けと体験型コンテンツで、ビールができるまでの工程とともに美味しさの秘密を学びました。
花島亜未 / アシスタントエディター
工場見学の前に立ち寄りたい体験型スポットとは?
京浜急行線・生麦駅から徒歩10分。ビール日和のこの日、ウェルカムゲートをくぐると香ばしい麦の良い香りが! 横浜工場には、レストランや夏季限定バーベキューガーデンなど子どもから大人まで楽しめるスポットがあります。
“あったらいいな”と思う飲み物を一つ選び、投票する装置
そのうちの一つ「ノミモノ・ラボ」は、ものづくりを研究員目線で体験できる施設です。タッチパネルや道具を使って、パッケージの歴史や作業工程などを展示しており、工場見学前の予習としても楽しめるフリースペースとなっています。
カートンパッケージの工夫も丸分かり!
予習もバッチリ!いよいよ工場見学スタートです。
初めにビールの絶対要素、麦とホップの説明です。一番搾りでは、日本の二条大麦とチェコ産のホップを使用。実際に使っているホップを触り、実を割って香りを嗅いだり麦芽の試食もしました。
それぞれ役割の違う4種の釜を使用
麦とホップを11時間かけて煮込んでできる麦汁。プロジェクションマッピングを使った、スケールの大きな映像も見所です。
麦汁試飲もできます。一番搾りと二番搾りでは色の濃さが歴然。一番搾りでは通常のビールづくりで使用することの多い二番搾り麦汁を使わず、一番搾り麦汁だけを使っています。
発酵・貯蔵タンクの迫力ある大きさ!
タンクの全長は21メートル。
一番搾り麦汁はその後、発酵・貯蔵タンクで1〜2ヶ月低温で寝かせます。350mlの缶ビールに換算すると148万本分の大きさになるこのタンク。一人で飲み干そうとするとなんと4000年もかかるそうです。
手で雫の形を作ると麦汁の雫が画面上に浮かび、その周りに麦汁の糖分を食べるビール酵母が集まってきます。
ではタンクの中身はどのようにして発酵しているのでしょうか。ここではAIを使った最新映像技術で、ビール酵母の働きを再現しています。
お待ちかね、「新・一番搾り」で乾杯!
時間内に飲めるのは3杯まで!
パッケージ工程まで見届けたら見学終了。キンキンに冷えた、「新・一番搾り」の試飲タイムです。美味しさの秘密を知ってから飲むビールは、格段に美味しい!このグラスも通常のものとは違い、飲みやすさにこだわった薄さにしているのだとか。
一番人気の「柿の種チーズ味」
お土産ショップでは、お菓子メーカーとコラボした工場限定商品がずらり。ビールのおつまみにぴったりのものから、ビールで使用しているホップで作ったシャンプーなどもありました。