犬を室内で飼っている人で、「家の中で飼っているから安全」と考えている人はいないでしょうか? じつは、室内だからこそ起こりうる事故・怪我というのがあるのです。
具体的にどのようなものがあるのか、いぬのきもち獣医師相談室の先生に聞いてみました!
子どもが抱きかかえたときや、椅子やソファなどからの落下事故
まず多いのは「落下」です。子どもが無理やり犬を持ち上げて犬が暴れて落下するケースや、椅子、ベッド、ソファなどの少し高いところからジャンプしただけでも骨折することもあります。
とくにチワワ、トイ・プードル、イタリアン・グレーハウンドなどは、骨が細く折れやすいため、椅子程度の高さからの落下でも骨折事故が起こることもあります。
防ぐためには……
子どもが犬を抱きたがるときは、大人がきちんとサポートしてあげましょう。
また、椅子やソファ、ベッドのそばには段差をつけるためのステップ、クッションを置くなどの工夫が必要です。
窓やベランダ、階段からの落下事故
窓やベランダなどからの落下事故もあります。小型犬の場合は体が小さいので、ベランダや窓の柵から落ちてしまうのです。
また、階段からの落下も気をつけなくてはいけません。階段の下りは重い上半身が下になり、なかにはバランスを取りきれず、階段を転げ落ちてしまうことも。
防ぐためには……
落下を防ぐためにはベランダには出さないようにするほか、転落防止柵をつけたり、家具の配置を変えるなどするとよいです。
階段は、犬だけで移動させないことを心がけるようにしてください。
転倒事故
室内の怪我では「転倒」も多いです。室内の床はフローリングが多く、犬の転倒の原因となっています。