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心臓の鼓動が速いと感じる人は要注意?心拍数と健康に関係あり

ライフスタイル

年齢とともに変わる心拍数、その影響は?

心拍数は、寝ているとき、朝起きたとき、体を動かしたときなど、その状況によって大きく上下します。
そのため心拍数から自分の体の状態を調べようとするときにはいつも同じ状態で測ることが大切です。そんなわけで健康状態のバロメーターとして使われるのが、体を休めた状態のときの心拍数である「安静時心拍数」です。一般的にこの数字があまり速くないほうが健康だと考えられています。
この安静時心拍数は年齢とともに変化しますが、そうした変化にともなって心臓や血管に対してどのような影響を及ぼしているのかは意外とわかっていませんでした。
今回、スウェーデンの研究グループが、同国ヨーテボリに住む約800人を対象に21年間にわたって追跡調査をして、心拍数と病気や寿命との間にどんな関係があるかを分析したのです。
研究グループは、検査の最初に心電図などの身体検査を行い、ライフスタイルや病歴なども調べました。こうして測定された安静時心拍数によって4グループに分けました。それぞれ「1分間に55回以下」「56〜65回」「66〜75回」「75回より上」です。
その後、2003年と2014年に同様の検査を行って、安静時心拍数の変化が病気や死亡と関係があるかを確認しました。

心拍数が増えるほどに悪影響は大きく

この研究からわかったのは、心拍数が増えるほどに、病気になりやすく、しかも寿命が短くなりやすいということです。
もともと心拍数が高い人は、喫煙をしている人や運動をしていない人、ストレスを抱えている人が多いという特徴がありました。血圧や体重も高めだったのです。心拍数は、こうした健康にマイナスが生活習慣を反映している可能性があります。
ただし、こうした心拍数を除く条件の影響がないものとして、心拍数の影響だけを調べてみても、追跡調査の最初に安静時心拍数が75回/分より上だった人は、55回以下の人と比べると、その後に亡くなる人がおよそ2倍にもなっており、心血管疾患や冠動脈疾患についてもおよそ2倍だったのです。
さらに、1993年から2003年の10年間にわたって安静時心拍数が安定していた人は、この間に増えた人と比べて、その後11年間の心血管疾患はほぼ半分になっていたのです。
安静時心拍数は1回/分増えるごとに、死亡率は3%増えることがわかりました。心血管疾患は1%、冠動脈疾患は2%増えると計算されました。

心拍数の数字を見るだけで、これだけ病気や寿命を考えるヒントになるわけです。自分の心拍数を定期的に測って、増えたときに生活習慣を気をつけたり、運動に取り組んだりすることが意味を持ちそうです。

<参考文献>
Chen X et al. Impact of changes in heart rate with age on all-cause death and cardiovascular events in 50-year old men from the general population. Open Heart;6:e000856. doi: 10.1136/openhrt-2018-000856.

https://openheart.bmj.com/content/6/1/e000856
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