学校や職場などへ行くと、友人や同僚から「お土産品」を渡されることってよくありますよね。あるいは、海外旅行帰りの知り合いからも、ありがたくも、いろんなお土産がやって来ます。それらを「ありがとう!」とすべてもらっているうちに、いつのまにか「捨てられないモノ」として、部屋に居座ってしまって困っている、といった経験はないでしょうか。
そんなお土産をはじめとするプレゼント類は「モノを増やしたくないので要りません、とあらかじめ周囲に伝えておきましょう」と、アドバイスをするのは、整理収納アドバイザーの飯島彩香さん。整理収納や時短家事のアイデアをインスタグラムで公開する、大人気のミニマリストです。

不用品は捨てずにお金に換える
ですが、余計なモノを持たずにスッキリとした家で生活したいと思っても、大切な思い出の品を処分するのも寂しいもの。そんな即決できないモノは「1年保存可能なゴミ箱」へ移動させ、いかに使っていないかが実感できれば、1年後にはスッキリした気持ちで手放せるのだそう。
大切な思い出は写真におさめて、デジタルデータとしてクラウドに保管すると、モノが増えずにスッキリが保てます。そして、手放すときはメルカリなどのフリマアプリを使えば、お金に換えられ無駄がないといいます。


洋服だらけのクローゼットはハンガー収納でスッキリさせる
飯島さんが教える、洋服を減らすための方法は次のようなもの。
・まずは、クローゼットの中の服をすべて出し、1年以上着ていない服は、即、手放す。
・次に、1年以上着ていないけれど、どうしても手放せない服は、1日着てみる。
・迷ったら、友人に「これ、似合ってる?」と尋ね、客観的な意見を取り入れてみる。
「捨てられない」と思い込んでいるだけの服は、着てみると、まったくテンションが上がらないことに気がつき、捨てるきっかけになります。飯島さんの場合は、この方法で、迷っていた服の9割を手放すことができ、12個あった衣装ケースはすべて空になったそう。
そして、1年分の洋服はすべてハンガー収納にすることにした飯島さん。同時に、「洋服はハンガーの数だけしか持たない」と決めました。ハンガーの本数は70本だけにして買い足さず、新しい服を1枚買ったら古い服は1枚手放す、というルールを設定。それ以来、服の数が増えることはなくなったそう。
ハンガー収納の利点はほかにもあります。
・ハンガーを使って洗濯物を乾かしクローゼットへ移動させれば、たたむ手間が不要。
・朝のコーディネートがラクになる。
・すべての服が見渡せると、着たい服をパッと取り出し合わせられて、戻すのも簡単。
バッグも同様に「ファイルボックス」に収まる数だけを持ち、新しいものを買った場合は古いものを手放すルールに。これが、ずっとスッキリ生活を続けられる秘訣だそうです。