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『ある日突然オタクの夫が亡くなったら?』の作者に聞いた、夫の逝去後に待ち受けていること

エンタメ

きのうまで元気だった夫が、突然死んでしまった…。考えたくないけれど、誰の身にも「万一の事態」は起こりうること。ある朝、隣の部屋で夫が静かに死んでいたという体験を描いた『ある日突然オタクの夫が亡くなったら?』が話題を集めています。作者の こさささこさんと、シニア生活文化研究所所長の小谷みどりさんに実体験をリアルに語っていただきました。

人が突然亡くなるのは、たいへんなことでした

マンガやアニメなどコンテンツ文化の研究者として大学で教べんをとり、家庭では2人の子どものよきお父さんだった、こささんの夫。その夫がある日突然亡くなるという衝撃を受けたとき、こささんが活用したのはツイッターでした。

「理由は子どもを守るためです。うちは夫がよく保育園の送り迎えをしていたので、突然来なくなると驚いて周囲もさまざまな憶測をしてしまう。事実がツイッターにまとまっていれば、子どもが聞かれることもないかなと思ったんです」

ただでさえたいへんな葬儀や各種手続きに加え、幼い子どもたちのケアと多忙を極めた日々。亡くなって3カ月は、思い出すのも苦しい時間でした。

「悲しいけれど、立ち止まっている暇がない。家族や周りの方に支えられて何とかここまできました。夫はおしゃべり好きな明るい人でしたが、もっといろんな話をしておけばよかったと思っています。お金やお墓のこと、もののことなど大事なことは何も話してなかった。彼が望むのはこれだろうかと、今も手探りしながら進んでいるところです」

死の直後の事情聴取

【警察にゴミ箱の中まで調べられてビックリ:こささん】

家の中を隅々まで捜索して「何を食べたか」「何時に寝たか」など聞くんです。何が起きたか分からず動揺していたんですが、だんだん自分が疑われていることが分かって。悲しいより何より驚きでいっぱいでした。

【死因不明で解剖に回されて… :小谷さん】

刑事2人が家に来て夫の遺体を警察署へ運んだのですが、検視でも死因が分からず解剖に回されることに。数カ月後に出た解剖結果は死因不詳。その文字を見て「私のせいではなかった」と、なぜかホッとしました。

困ったこと

【写真を撮る習慣がなく、遺影が見つからなかった:こささん】

夫の写真がほとんどなくて、困って知人に募集をかけたんです。どうにか遺影が用意できたものの、ふさわしい写真が見つかるまでの道のりは予想外に険しかったですね。

【夫の交友関係が全然分からなかった:小谷さん】

親族以外、誰に夫の死を知らせるか迷いました。夫の携帯電話の連絡先を開いても、友人か仕事関係者なのか判断できず、自分が夫の交友関係をほとんど知らないことにがく然としました。

遺品整理

【ものが多すぎて途方に暮れました:こささん】

夫はいわゆるオタク。職場にも家にも普通じゃない量のものがあり、遺品整理はとてつもなくしんどかった。たぶん本人は時間がなくてできなかったと思うけど、生きてるうちにリストを作ってもらえばよかった。寄贈するにもリストが必要で、それがまたたいへんな作業なんです。

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