本格的に到来するアウトドアシーズンを楽しむため、いまこそキャンプデビューなんて人も多いのでは? そんなとき、まず欲しくなるのがテントですよね。でも問題なのは、そのお値段…。有名ブランドの人気テントとなると、3万円以上なんてザラ。そうなると遊びやキャンプめしにかけるお金が少なくなる…。そんな状況を打破すべく、Amazonで「いまが買い!」の安くて良いテントを見つけ出しました。入門編には最適ですよ。
加藤 真也/Test by MONOQLO編集部
定番のコールマンは確かに最高!でもお値段が高くて困っちゃう
コールマン
タフドーム/240
実勢価格:2万8800円
収容人数:3~4人
重量:約8.5kg
サイズ:約W270×D250×H170cm
収納サイズ:約直径22×75cm
こちらは、テストするモノ批評誌『MONOQLO』が過去に最優秀テントに選んだコールマン「タフドーム/2725」のひと回り小さいモデル。2~3人用のエントリー向けテントです。
テント上下に設置された換気口が室内の空気を循環。搭載されたキャノピー(ひさし)を広げれば、強い日差しの時だけでなく、突然の雨もしのげるなど、使える機能満載。
でも、こんな素敵な製品にもちょっと残念な問題が…。
初心者向けのエントリーモデルとうたいつつも、やっぱり定番だけあって3万円はするんです。
性能を考えると決して高いお値段ではないんですが、これからキャンプデビューをする場合、テントに3万円をかけてしまうと、遊びやごはんにかけるお金が圧迫されて、夏の思い出がわびしくなってしまうことも…。
そこで今回は、3万円の半額、なんと1万5千円以下のテントから3製品を選抜。本当に使えるテントなのか、アウトドアのプロにいじり倒していただき、ランキングをつけてみました。
格安テントは安心して使える?プロが本気でイジり倒しました
今回は「テント」でAmazon検索し、商品説明に3人以上で寝られると記載されていて、定番の半額以下レベルの商品を購入。
また、購入したテントのジャンルも初心者が設営しやすいドーム型に絞りました。
アウトドアのプロ5人が本気で行った検証は、以下の3項目です。
[検証1]設営のしやすさや使いやすさを確認
道具を知り尽くしたプロがバーツの可動性、生地の強度などをくまなくチェックしました。
[検証2]テントの床面積・室内高を測定
プロにご協力を仰いだからには、ただサイズを測るだけで終わるのは野暮な話。
テントを購入する際は、商品説明にある使用人数(寝袋が敷ける数)を鵜呑みにせず、実際の使用人数+1人分大きなサイズを選ぶほうがいいと言われているので、実際にテント内に寝袋を敷き、その真偽を検証してみました。
その際に使用した寝袋は、約80×190cmサイズの封筒型シュラフを使用しています。
[検証3]実際に濡らして防水性を確認
防水性を確かめるためには、やはり濡らしてみないとはじまらないですよね。
実際に購入してみたら、晴れた日にしか使えないテントだったなんてことにならないよう、散水ノズルを付けたホースでテントが二重構造になっていない箇所を中心に強めの水流で5分ほど水をかけてみました。
以上3項目の検証結果をもとに、組み立てやすさ、快適度、質感、使いやすさ、雨への強さを◎~×の4段階で評価し、総合評価をA~Cの3段階で付けています。
それでは気になる第1位から見ていきましょう。
家族4人でもゆったり感最強!1万5千でおつりがくる大型テント
キャンパーズコレクション
プロモキャノピーテント5
実勢価格:1万4240円
収容人数:4~5人
重量:約12.8kg
サイズ:約W275×D435×H165cm
最強に輝いたのは、お手軽価格の安定ブランド・キャンパーズコレクションの人気テント。4、5人程度で使えるテントしては破格の1万5千円以下という価格で前室があり、ポールを立てればキャノピーにもなるのは、晴天でも雨天でも重宝しますね。
テントのドアを持ち上げることでキャノピーと呼ばれるひさしに。これがあれば、寝室の前に3人用の小型リビングスペースが作れます。
使用人数は4~5人ですが、少しスペースを残せる4人での使用のほうが快適です。高さはまったく問題なし!