セルフエスティームとは?

ものごとがうまくいかなかったときや、まわりになじめず逃げ出したとき、心身を蝕む有害な人間関係を解消したとき…。
程度の差はあれ、どんな人でも自分に自信がもてなくて悩むことはあります。
そういう暗闇に心が迷いこんでしまうと、人と深く関わったり、何かに熱心に取り組んだりすることを避けたくなり、さまざまなチャンスや人生の喜びを取り逃がしてしまいがちです。
これはまさにセルフエスティームが欠けた状態にある証拠です。
「セルフエスティーム」は日本語でいうと「自尊心」や「自己肯定感」ですが、それらは「うぬぼれ」や「自己陶酔」とよく混同されます。女性はとくにそう考える傾向にあります。
でも、セルフエスティームとうぬぼれはまったくちがうものです。健全なセルフエスティームをもつ人は、自分というものをしっかりと把握しています。
もちろん自分の欠点もわかっていて、じっさい、その欠点を気に入っているくらいです。
なぜなら、欠点があるからこそ、自分は他の人とは違うユニークな存在だとわかっているからです。
セルフエスティームが欠けているとどうなるか

セルフエスティームが低いとどうなるか。典型的な兆候をみていきましょう。
・自分が傷つくような人間関係を受け入れる。
あなたの活力を吸い取る人とつき合っていないでしょうか?
・自分の才能を信じず、運を信じる
自分の成果は完全に自分自身のものとすべきで、いわゆる運の介入なんか考えなくていいのです。
・人を喜ばそうとする
あなたは自分の価値を証明するために、常に人を喜ばさなければならないと思っていませんか。
・自分の夢をないがしろにする
夢とは自分の本当の可能性を最大限として生きることにつながるものです。
しかし、セルフエスティームが低いと、夢というのは才能のある特別な人が持つもので自分はもちろんそんな人間ではないと思ってしまうのです。
・失敗から立ち直るのが難しい
セルフエスティームが低い人は、一度失敗すると、もう一度やってみようという勇気も気力もふるい起こすことができません。失敗には理由があり、失敗を経験した人がより強くなるということ理解しにくいのです。
セルフエスティームを確立する方法

それでは私がセルフエスティームを確立するために実践した方法をまとめていきます。
・有害な人間関係を解消する
第一に、先ほど述べたような有害な人間関係を終わらせるか、少なくとも、そういう関係にある人物とのあいだに「健全な境界線」を設けます。
・自分を評価してくれる人とつき合う
あなたの良さを認めてくれる人とつき合うことは、セルフエスティームはもちろん、健康や幸福のためにもきわめて重要です。もし誰かがあなたに劣等感を抱かせるとしたら、その人物には近づかないことです。
それによって、本来の自分になり、やりたいことをやるためのスペースを確保することができるのです。
・人を観察し、すべての人はあなたを含め、かけがえのない存在であることを理解する。
・セルフエスティームを損なうような人や状況は拒絶する。