大人になってから再会した高校の教師との恋。ものすごい年の差の上、センセイはすでに老後を送る身。ふたりの恋模様は、不器用で、だけど穏やかで、なんだか温かい。せつなくてキュンキュンする恋愛小説です。
銀の匙/中勘助
土の犬人形、丑紅の牛―走馬燈のように廻る、子供の頃の思い出。それは、ひっくりえかした宝石箱のように鮮やかに彩られている。誰の記憶の中にでもある“銀の匙”。その永遠なるものを素材にした、永遠の文学を貴方の心に届けます。
大正から昭和にかけて活躍した詩人、中勘助が自身の幼少期の思い出を元に書いた自伝的小説。繊細な文体と情景豊かに描かれる子供の目から見た世界は、自分も体験したことがあるように錯覚させるほど。美しい日本語を読みたいときにおすすめ。