中東の観光都市・ドバイの最先端アート&カルチャーが集まる「アルサーカル・アベニュー」。かつての倉庫街をリノベーションしたこのエリアには、アートギャラリーやアパレルショップ、チョコレート工場など、魅力的なお店がいっぱいです。しかもそれらは、ドバイならではの個性溢れるものばかり。
ここでは、まだそれほど知名度の高くない、この穴場スポットの魅力をご紹介。ドバイへの旅の参考にしてみてくださいね。
ドバイ最先端のアート&カルチャーが集まる「アルサーカル・アベニュー」
ドバイで最先端のアート&カルチャーが集まる「Alserkal Avenue(アルサーカル・アベニュー)」。ここはかつての倉庫街だったところをリノベーションして作られました。現在でも、その建物の姿かたちや配置がその頃の雰囲気を残しています。近代的でシンプルながら、とてもおしゃれでスタイリッシュな空間。
旅行者たちからはまだあまり知られていない、ドバイでおすすめの穴場スポットのひとつです。
かつての倉庫街も今では、現代アートのギャラリーやアパレルショップ、カフェなど、さまざまな都会的なカルチャーが集まる場所に。それらの異なるジャンルの最先端が交流することで新しいカルチャーを作り出す、ドバイの文化発信基地になっています。ドバイで大規模なアートイベントが開催される時にはそのメイン会場にもなる、まさにドバイのアート&カルチャーの中心的な存在なのです。
敷地内には、オランダ・ロッテルダム生まれの世界的な建築家であるレム・コールハースが設計した作品も。彼の作風とこの場所との相性の良さを感じさせてくれる建造物です。
ドバイならではのチョコレートが楽しめる「ミルザム」
この「アルサーカル・アベニュー」には、ドバイ土産にもぴったりなチョコレートを売っている「Mirzam(ミルザム)」というお店があります。2016年にオープンしたこのお店は、ドバイで唯一の「ビーン・トゥ・バー」でチョコレートを作っている工場も併設。ショップと工場の仕切りはガラスばりになっているので、チョコレートを作っている様子を見学することもできます。
店舗の奥にはカフェスペースも。そこでは、チョコレートドリンクやケーキなどをゆっくりと楽しむことができるようになっています。
ドバイは、古くから貿易の町として栄えていました。このお店では、そんな歴史を継承・発展させるように、チョコレートを作るのに使用しているカカオ豆を、ガーナやタンザニア、ベトナムやインドネシアなど、古くから交易のあった場所から輸入しているのだとか。
チョコレートにはカカオだけでなく、さまざまな種類のスパイスをブレンドしたものがあるのも特徴のひとつ。これもまた、貿易の町・ドバイの歴史を感じさせてくれる要素になっています。
世界的なコンテストで受賞している「マップス&モンスター・コレクション」はもちろん、「エミラティ・コレクション」というシリーズも人気。「エミラティ」とはUAEの国民のことで、その伝統的な文化から着想を得たチョコレートのコレクションです。パッケージのデザインもアラビアン模様でとても可愛い。ドバイならではのチョコレートとしてお土産にもぴったりです。
また「ミルザム」は、ドバイで開催される「EXPO2020」の認定チョコレートにもなりました。このイベントに合わせた特別なチョコレートが、EXPO会場などで販売される予定です。
アラビアの伝統衣装と日本の着物との出会い「CHI-KA」
この「アルサーカル・アベニュー」には、おしゃれで個性的なアパレルショップもあります。2013年にオープンした「CHI-KA(チカ)」もそのなかのひとつ。ここには、アラビア文化を大切にしながらも、日本の文化にも影響を受けたユニークな衣服がたくさん置いてあります。日本から旅してきたなら、ぜひ訪れておきたいお店です。
アラビア半島の女性が日常的に身にまとっている、全身を覆うロング丈の民族衣装「アバヤ」。この伝統的な衣装と日本の着物のテイストをフュージョンさせて、オリジナルでクリエイティブな衣服を作っているのが、この「CHI-KA」です。
デザイナーのニナさんが日本を訪れた時、日本の繊細な文化に感銘を受けたのだそう。そのときの経験が、このお店のはじまりになっているのだとか。