無料の会員登録をすると
お気に入りができます

中学受験は親子でできる共同作業?親のかかわり方とは。[今から知っておきたい中学受験のイロハ]

子育て

最終回 中学受験への親のかかわり方はどうあるべき?

中学受験についてのあれこれを書いてきましたが、いよいよ最終回。この連載の初めに「中学受験は親子でできる最後の共同作業」と言いました。今回はそのことについてお話ししたいと思います。

中学受験へのかかわり方は、親50%、子ども50%

実際に中学受験をするのは小学6年生の子どもです。中学受験を目標に塾に通い始めるのはだいたい小学校4年生から。このくらいの子どもが、自分で「中学受験をしたい」と言うことはまずありませんから、中学受験は親主導で始まるケースがほぼ100%です。遊びたい盛りの子どもが受験勉強を進めていくには親のサポートが欠かせませんし、学校見学や学校選びも十分な情報を持たない子どもではなく、親が中心になるのが現実です。「中学受験は親の受験」と言われるゆえんです。

しかし、最初から最後まで、親主導の中学受験では、うまくいきません。

親子ともがんばって中学受験に挑み、第一志望に合格してもしなくても「いい経験ができたね」と言い合えるのが理想の中学受験。そういうときの、親子のパワーバランスは、親50%、子ども50%。若干、子どものほうが大きい、くらいならいいのですが、親が大きすぎるとまずうまくいきません。いきすぎると、最近問題になっている「教育虐待」なんて言われてしまうかもしれません。

なぜ「中学受験は親子でできる最後の共同作業」なのか

親も子も、同じ目標に向かって本気で取り組む。それが中学受験です。そして、それができるのは、子どもが小学校までなのです。

中学校になると、子どもは心も体も大きく成長します。小学校のころのように、どこに行くにも送迎することもなくなるし、子どもは、家族でどこかに出かけるよりも友達と遊びに行くことのほうを好むようになるでしょう。思春期を迎えると、学校で何があったとか、以前のようには話してくれなくなるかもしれません。

もう親子で同じ目標を追いかける機会もなくなります。高校受験、大学受験も、子ども主体。親は完全に蚊帳の外状態になります。
だから、「中学受験は、親子でできる最後の共同作業」なのです。

大変だけど、「これが最後だ」と思って乗り越えて

中学受験は、正直言って大変なプロジェクトです。子どもはもちろん、親も大変です。塾の送迎、お弁当づくり、勉強を見てあげたり、スケジュール管理をしたり。週末も学校見学などでつぶれます。受験直前になると、併願計画に頭を悩ませたり、受験料や入学金など、タイミングを考えながらお金のやりくりをしなければなりません。

大変だからこそ、小学校4年生から6年生までの3年間、「これが最後の共同作業なのだ」と楽しみながら、親子で過ごしてほしいのです。

子ども扱いをやめ、一人の大人としてリスペクトする

「12歳の子どもには判断力がないから、中学受験が親主導になるのはやむを得ない」と考える方もいるかもしれません。

しかし、長年、中学受験生とかかわってきた経験から言えば、12歳の子は、自分で判断もできるし選択もできます。親の目からすれば、まだまだ子どもだと思っても、中学受験を機に、ぜひ、お子さんを一人の大人としてリスペクトしてあげてほしい。進路について考えるときは、「あなたはどう思う?」「どうしたい?」と意見を聞いてほしい。そうすることで、その子の精神的な成長につながります。

「私は親から信頼されている」「親は私の選択を尊重してくれている」と思える子は、「親が言うからやらなければ」ではなく、自分で目標を設定し、自分の意志でがんばることができます。そして、そういう子が、中学受験でもいい結果を出しているものです。

もちろん最初から、子ども一人で最適な選択ができるわけではありません。最初は、ある程度、親が筋道を立てたり、選択肢を絞るなどしなければならないでしょう。でも、最後は子ども主体で決めさせることが大事です。自分で決めたのだから、失敗 しても自分のせい。「ママが決めたことだから」と逃げるわけにはいきません。だからがんばれるし、それが子どもの自立につながります。

オリジナルサイトで読む
記事に関するお問い合わせ