金沢が生んだ伝統野菜「加賀野菜」の魅力に迫ります
食欲&物欲旺盛なおうちごはん編集部とその仲間たちが、日本全国にある「おいしいモノ」を発見していく新企画『ニッポンのおいしい、いただきます!』。
まだまだ知られていない日本のおいしいモノを紹介していきます。
第1弾は、金沢の伝統野菜「加賀野菜」を5回にわたる連載企画でご紹介。Vol.1では『金沢春菊』を、Vol.2では『加賀れんこん』をピックアップし、その特長やアレンジレシピなどをご紹介しました。
Vol.3 『源助だいこん』
今回ご紹介するのは、ずんぐりむっくりな見た目が愛おしい『源助だいこん』。

▲写真左:源助だいこん/写真右:一般的な青首大根
産地:金沢市安原地区
出荷時期:10月下旬~2月上旬
ずんぐりとしたその見た目が特徴的な『源助だいこん』。一般的な青首大根よりも太く、並べてみるとその存在感は圧倒的! 表面は白くてすべすべとしており、肉質がやわらかくて甘みがあります。関西市場では、「天下一品の味」と評価されているんだそう。青首大根は茎付近が青い色をしていますが、源助だいこんは茎に近い部分まで均等で真っ白です。
生で食べるとみずみずしく、煮ればトロトロの食感に。肉質がやわらかいのに荷崩れしないので、煮物にはぴったり!じっくり煮込んで味をしみこませる料理には最高の品種です。
源助だいこんは、愛知県の井上源助氏の育成種である「源助総太」(宮重系統の切太系のだいこん)と、在来の練馬系打木大根との自然交雑によって作られました。
栽培の歴史は、昭和初期までさかのぼります。
育成をしたのは、金沢市打木街の篤農家・松本佐一郎さん。毎年選抜育成を繰り返しながら育て上げ、昭和17年頃に現在の『源助だいこん』の形になったといわれています。
一時は生産量が減ってしまった時期もあったそうですが、現在は徐々に生産量も増え、関西をはじめ首都圏などへも出荷されるようになってきています。石川県の特産物として不動の地位を築き上げ、人気もかなり高まっているんです。
源助だいこんを使ったレシピをご紹介
「おでんにしたら日本一!」といわれている源助だいこん。どうやって食べようかと考えるとワクワクしますね。今回も源助だいこんをおいしく味わうアレンジレシピをご紹介します。
Vol.1、2に引き続き、ごはんが大好きな食いしん坊インスタグラマーの@cao_lifeさんにご協力をいただき、源助だいこんを使ったレシピを考案いただきました!


岡山県在住。「おいしいモノ」「たのしいヒト」に出会うことがとにかく大好き。
おいしいモノの情報収集には余念がなく、気になったらまずは試してみるのがモットー。一目会えば、誰もが彼女の魅力にハマり、またすぐ会いたくなる、そんなオーラをまとった人気のインスタグラマー。
