早いもので、もうすぐお正月。お正月といえば、頭を悩ませることの一つがお年玉。お年玉を入れるポチ袋の語源は、「ぽち」=「これっぽっち」=わずかなお金といわれています。だから、本来なら少額でいいのでしょうけど、なかなかそうもいかないですよね。実際のところ、いくらあげればいいのでしょう。
ズバリ、お年玉の相場は?

お年玉の相場については、さまざまなサイトで取り上げられていますし、まとめサイトもあるので参考にするといいかも。
たとえば、学習塾の明光義塾がお年玉に関する調査をしています(2019年1月18日小中学生の親500人を対象)。これによると、自分の子どもにお年玉を上げた親は約75%。意外に、あげない人もいるんですね。
気になる金額ですが、お年玉として妥当だと思う金額は、小学生で平均3000円台(38.8%)、中学生で5000円台(44.4%)が最も多い結果になっています。お年玉をあげるのは、「高校生まで」と答えた人が一番多く、約50%。
ほかの調査も見てみましょう。
ちょっと古いデータですが、あおぞら銀行が全国の55~74歳の孫がいる男女855人に聞いた調査(2015年12月)では、おじいちゃん・おばあちゃんが小学生の孫にあげるお年玉の額は、「1万円~1.5万円未満」という回答が32.2%で一番多く、次に「5千円~1万円未満」で30.1%。
親の感覚とおじいちゃん・おばあちゃんの感覚は異なるようです。教育費や生活費など何かと物入りの親よりもおじいちゃん・おばあちゃんのほうがゆとりがあるし、孫かわいさに奮発してしまうという実態が垣間見えますね。
親せきの子どもにも渡す? 渡さない?
ところで、親せきの子どもへのお年玉ってどうしたらいいのでしょう。前述の明光義塾の調査でも、「お年玉は経済的にかなり負担になる」「どちらかというと負担になる」と答えた人は合わせて約8割。そのうち77%が、「親せきの子どもにあげるお年玉が負担」と答えています。
お年玉を渡す親せきの範囲はどこまで広げるのか。「暮らしのNEWS」では、甥、姪には91%、従妹や親せきの子どもに32%、友人・知人の子どもに27%が渡しているというデータを紹介しています。
これといったきまりはなさそうなので、結局は、付き合いの深さ、自分の気持ちで判断するしかないのかも。
悩ましいのが、こっちは一人っ子なのに、親せきは子だくさん、あるいは逆の場合。そういうときは、ごく親しい親せきなら、「親戚同士ではお年玉のやりとりはしない」「互いの総額が同じになるよう、金額を示し合わせておく」など、親せき同士で事前に話し合っておくのもいいのかも、と個人的には思います。
渡し方のマナーってあるの?
お年玉を渡すときのルールについて、ご贈答マナーSASAGAWAというサイトでは、子ども相手でも、お金を直接手渡しするのは失礼。宛名(子どもの名前)を書いたお年玉袋に入れ、「おめでとう」の言葉を添えて渡しましょうとあります。