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田中みな実がSNSをしなかった理由「自分の生活が…」

初の写真集が大ヒットして、年末の話題を独占した田中みな実さん。‘20年も彼女から目が離せない予感です。

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女性と男性の両方から支持される有名人はなかなかいないけれど、田中みな実さんはまさにその人。英語が堪能な帰国子女で、花形職業のアナウンサーに就くなんて女性の憧れだし、小柄なカラダから発散する女子力は男心に刺さりまくり! 極めつきの美乳&ヘルシーボディで男女とも魅了してしまうとくれば、まさに“みんなのみな実”! そんな田中さんが、このたび、初の写真集を発売。発売前に重版が決定し、累計22万部発行という人気っぷりで、話題を独占中です。

――写真集発売にあたり開設された、期間限定のインスタグラムのフォロワーが、あっという間に130万人って、すごいですね!

田中:そんなにたくさんの人が自分を見てくれているということが、まず驚きで! 最初は編集者さんにお任せしようと思ったけど、結局毎日自分で考えてアップしてます。インスタライブもやったりして。

――これまでインスタなど、SNS全般をやってこなかったのはなぜでしょう?

田中:SNSで情報を発信する作業はアウトプットが多すぎるし、何にでも妥協できない性格で、アップした内容に関しては責任を持ちたいと思うだろうから、そうなると自分の生活がSNSに支配されてしまうと思って。

――なるほど。では宣言されているように、12月いっぱいで終了?

田中:終了です!(笑) あ、でも1月半ばまでかな。

――終わってしまうのはとても残念です。ご自身曰く「最初で最後」の写真集の出版ですが、思い切った決断でしたか?

田中:特に大きな決意があるわけでも、何かの区切りというわけでもなくて、今の自分を残していただいたという感覚。ただ、ちゃんと時間をかけて自分と向き合い、年齢に見合った最高の状態で臨めたと思っているので、この写真集は私の誇りです。

――露出もありますが、見どころはどこでしょうか。

田中:お尻のトレーニングを頑張ったのでお尻と、お肌のリアルな質感を残してもらったから、そこも感じていただければと思います。ニップレスなどを見えないように消す作業はしても、肌や色の修整はほぼしていません。だから鼻の頭の毛穴や赤みだってそのままだし、感情が込み上げて思わず泣いちゃった時の写真も、ファンデーションの涙の筋を全部そのまま残してる。その崩れた感じにも臨場感があって、きっとよりドラマティックに伝わるだろうな、って思ったんです。もちろん美しく修整してもらえた方がいいけどそれって本当じゃないし、面白くないかなって。33歳になればここは見せたくない…って思うところも出てくるけど、だからこそ、年相応ながらボディラインもお肌も、最高の状態でありたいと思ったんです。タイトルの『Sincerely yours…』は、英語で“敬具”という意味なんですが、私からみなさんへ、近況報告を綴った手紙のように捉えていただければ、と。そうそう、このタイトルの書体、納得するものが見つからなくてカリグラフィーの先生を紹介してもらってレッスンを受けて、自分で書いたんですよ。

――さすが、妥協なしですね。しかも、最後は印刷所にまで行ってチェックをされたとか。

田中:撮影でスペインに行った時、カメラマンさんが片時もカメラを離さずに撮り続けてくれて、スタイリストさんは私に合う衣装をたくさん持ってきてくれた。メイクさんはこれまでに挑戦したことがなかったようなカラーで新しい私を引き出してくれたし、編集者さんは最後まで私の妥協できない仕事を支えてくれました。それぞれのプロフェッショナルたちが全員で、田中みな実をより魅力的に見せるためにと頑張ってくれたのが本当に心に染みて。それで私もちゃんと最後まで見届けたいって思ったんです。印刷所の人たちは、何万枚も私のおっぱいが出てきて、どう思ったんだろう(笑)、でもそこで働く人たちのプロの技を見られて一層、この一冊への想いが強くなりました。海外に行ったチームだけじゃなくて、たくさんの人たちの力を借りて、この写真集ができあがっていると実感できたから。

――どれも思い出深い写真だと思いますが、特に好きなカットはどれですか?

田中:ベージュのロンパースを着た、お尻のカットは、貴重なガウディ建築で撮ったこともあり印象深いです。それと、今まであまり好きじゃなかった笑顔の写真。撮影が楽しかったから、くしゃっていう笑顔が多くて、最初は笑いすぎていて、大丈夫なのかなと心配だったけど、徐々に受け入れられたし、なんだかいいかもとさえ思えるように。帰国後に改めて見返すと、自分の笑顔の写真を見て自分で笑っちゃった(笑)。だって、あまりにも楽しそうなんだもん。新たな発見がたくさんあった写真集です。

――このインタビューが掲載されるのは、写真集が発売されて約2週間後。どんなふうにみなさんに見ていただきたいですか?

田中:男性には、ここ見えそうじゃない? って色んな角度から凝視していただいて、女性にはメイクを細部まで見ていただいて。それぞれの視点で何度も読み返してもらえたらうれしいです。

――テレビ局のアナウンサーを経てフリーになられてもう6年目だそうですね。

田中:局アナと同じぐらいの年数になってきました。MCなど通常のアナウンサー業務だけではなくて、バラエティ番組などにタレントさんとして呼んでいただくことも増えましたが、古巣TBSの仕事は、マネージャーさんなしで現場に行くようにしています。だって局アナ時代の先輩はいつまでも先輩で、私のことはずっと後輩として扱ってほしいから、タレントさんになっちゃったねって思われたくなくて。あと、バラエティ番組に出る際には、ネットなどに転載されることも考えつつ発言するようにはしているけれど、結果的に断片的に切りとられたヘンテコなネットニュースになっていることもしばしばあります。ただ、そんなふうに使われてしまうことになっても自分の発言には責任を持ちたい。だから、番組で「ここは使わないでください」とあとからお願いすることは、私は基本的にないようにしています。

田中みな実写真集『Sincerely yours…』(宝島社)が発売中。全カット、スペイン・バルセロナにて2019年秋に撮影。田舎町のガウディ建築の別宅や、中心地の旧市街、世界遺産、ビーチなど美しい景色や自然の中、すっぴんも公開。無邪気な笑顔、32歳(撮影当時)の色気を感じさせるショットまで、贅沢に詰まった一冊。撮影は伊藤彰紀さん。

たなか・みなみ 1986年11月23日生まれ、埼玉県出身。青山学院大学卒業後、TBSテレビへ入社し、アナウンサーに。『サンデージャポン』などの人気番組を担当した。2014年に同局を退社しフリーに転身。MCの仕事をしながら仕事のフィールドを広げ、女優としてドラマ『モトカレマニア』(フジテレビ系)にも出演するなど活躍中。

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※『anan』2019年1月1日-8日合併号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・NIMU(まきうらオフィス) ヘア&メイク・AYA(LA DONNA) インタビュー、文・若山あや

(by anan編集部)

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