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「子供は欲しいけど…」「“自分の道”はどうしたら見つかる?」悩める女子が尼さんに人生相談!

ライフスタイル

Q.結婚はしていますが子供はまだいません。周りは子供がいる人も多くて、自分もそろそろ……? と思っても、仕事も遊びも楽しみたくて葛藤します。(メーカー広報29歳)

A.時代は変わってきてはいますが、出産や育児となると、どうしても女性の負担が大きくなりますよね。現に周りで子育てしている人たちを見て、時間的にも金銭的にもやりたいことをセーブしなくてはいけなくなると感じているからこそ、思い切れないのではないでしょうか。

自分が思い切れない具体的な原因について、自分の気持ちに向き合ってよく考えてみてください。子育てに関する常識や家族観はその人が育ってきた環境にも影響され、人それぞれ異なるものです。子供を持つということは1人の問題ではないので、パートナーがどう思っているかも話し合ってみると、解決できる手だてがあるかもしれません。

あとは、「機を逃してしまうのではないか」という年齢的な焦りもあるのでしょう。仏教には、「四苦八苦」という教えがあります。産まれ出てくる苦しみ、老いていく苦しみ、病気に冒される苦しみ、そして死ぬ苦しみ。これら4つの苦しみからは何人たりとも逃れられず、受け入れるほかありません。
「仕事も遊びも楽しみたい」という欲望ですが、人は、欲があるからこそ生命が維持できるのですから、欲は必ずしも悪いものではありません。ただ必要以上に貪り、周囲の人の気持ちを害してまで奪い取るようなことはやめるべきでしょう。

Q.できることとやりたいこと、向いていることと向いていないことが見極められず、迷っています。〝自分の道〞はどうしたら見つかりますか。(デザイナー30歳)

A.向いているかどうかというのは正解はなく、向いていることでも楽しくないかもしれないし、向いてないと思っていてもやっていて楽しいこともある。心身ともに健康でやれることか、充実感を感じられるか、人や自分のためになることか、そういう部分で判断していくしかないのかなと思います。

「後悔しないように生きたい」と話した学生時代の私に対して、住職である父は「努力をする人ほど『もっとできる』と感じるし、100点満点がつけられる後悔のない人生なんてない」と言いました。人の業は深いものです。一つ欲望が叶えられたらまた次の欲望が生まれる。

悩みも同じで、一つ悩みが解消しても、また次の悩みが生まれるでしょう。死ぬ時にしか、悔いがないかの判断はできません。

私自身、何か悩むことがあると仏教に照らし合わせます。そうすると、自分が間違っていた闇の部分が見えてくるのです。その闇から目をそらさずに、受け入れて生きていきましょう。

本日の教訓

一.老いていくことを受け入れる。

二.欲は必要最低限にして溺れない。

三.悩みや自分の闇に向き合う。

〈浄土宗 西迎院〉(奈良県吉野郡)光誉祐華さん「欲の深さや焦り、闇や苦しみは誰もが抱えるもの。それが人間です」

【PROFILE】
1982年 奈良県生まれ
2004年 浄土宗僧侶 資格叙任
2011年 浄土宗西迎院副住職就任
2012年 総本山知恩院布教師叙任
2017年 愛$菩薩から 光誉祐華に改名

学生時代は歌手を志し、ボイストレーニングに通う。大学在学中、祖父の死を弔う父(西迎院・住職)の姿を見たことをきっかけに仏門に入る決意をする。僧侶として過ごすうち「若者が佛様とご縁を結ぶ架け橋になりたい」という思いから、2007年より愛$菩薩(あいどるぼさつ)という名で、歌と法話の仏教伝道ライブを始めた。音源に合わせてお経を称え、曲間には法話、仏教的な意味合いを込めたオリジナル曲を歌唱するスタイルで活動中。

Hanako『幸せを呼ぶ、神社とおてら。』特集では、尼さんのアドバイスを多数ご紹介しています!

(Hanako1180号掲載/photo : Maruo Kono illustration : Chiiko Hoshino text : Satoko Muroga, Rio Hirai)

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