季節の瑞々しいフルーツを使ったケーキや風味豊かな焼き菓子が評判の「小さな菓子工房 ちょうのはね」。近鉄電車の丹波橋駅や伏見駅からしばらく歩いたところにある、静かな住宅街にたたずむお店です。駅から近くはない場所にありながら遠方からやってくるお客さんも多い、話題の一軒を訪ねてみました。
静かな住宅街に溶け込む小さなお店
シンプルでいてセンスが光る外観
京阪と近鉄が乗り換えできる丹波橋駅からは歩いて12分、近鉄伏見駅からなら8分ほど、住宅街を縫うように歩きます。悟真寺というお寺の大きな瓦屋根が見えたら、お店はすぐそこ。
一枚板のカウンター5席と2人ずつ座れるテーブルが2つ
扉を開けると、中は飴色と白を基調にしたシンプルな空間。オーブンから立ち上る甘いにおいに包み込まれて思わず頬がゆるみます。
お店をきりもりするのは、ケーキ店やカフェでの経験を重ねた国沢文美さん。頼まれて作ったお誕生日ケーキの評判が次第に広がり、2019年5月、満を持してお店をオープン。
月曜、火曜、土曜はカフェ営業日
「苺のバルケット」(600円)、「苺のブランマンジェ」(ミニサイズ440円)。バルケットは、メロン、桃、シャインマスカットやイチジクなど季節のフルーツをまとう
週に3日間は、「本日のケーキ」か「スコーン」をドリンクとともにいただくことができるカフェ営業の日。この日、黒板に書かれていた「本日のケーキ」は、ミルフィーユ、ショートケーキなど「苺」が主役。
「旬のおいしいフルーツを、よりおいしく召し上がってほしいから」とほほえむ国沢さん。「苺のバルケット」と、「苺のブランマンジェ」の注文を受けてから苺をカットし、カスタードクリームを絞ったりソースを添えたりして、ていねいに仕上げてくれました。
可愛らしい姿に、さくさくのタルトと瑞々しい苺の風味に、そしてブランマンジェのふるふるの食感に……ときめきが止まりません。
ケーキに寄り添うドリンクメニューも
「自家製 季節の果実シロップ」(550円)の金柑
有機栽培豆のブレンドコーヒーや和紅茶、ほうじ茶など、京都や奈良の専門店による豆や茶葉で淹れるドリンクのほか、炭酸か水割りかを選べる「自家製 季節の果実シロップ」も。この日は梅と旬の金柑の2種がありました。
買ってかえりたい焼き菓子&ホールケーキ
「きび糖ちょうちょサブレ」(190円)