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体育座りは体に良くない! 意外な日常の“NG行動”9選

ラクだからといって、やりがちな日常のさまざまな行動や姿勢。ラク=疲れないカラダの使い方だと思ったら大間違い。それはただのクセです。そんな誰もがやりがちな悪しき習慣に、メスを入れます。教えてくれたのは、姿勢治療家(R)・仲野孝明さんです。

リクライニング機能に頼ってはいけない。

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新幹線などに乗ると、リクライニング機能を使い、真っ先に背もたれを倒しがち。しかし倒すと、坐骨が立ちにくく、疲れやすくなる。「どうしても倒したくなったら、丸めたタオルなどで腰と背もたれの間にできるすき間を埋めると、カラダへの負担は軽減されます」(仲野孝明さん)

移動中の操作は、スマホ首を深刻化させる。

「移動中にスマホを使っている人が多いですが、狭い空間で身動きがとりづらい状態で、下を向いて画面を見ると、首へ強烈なダメージを及ぼします。操作するときは、スマホを目の高さに持ち上げて行うこと」。歩きスマホは、負担が大きいだけでなく、危険を伴うのでご法度。

洗面台でひざを伸ばしたままの洗顔は×。

「洗面台は低く作られている場合が多く、ひざを曲げずに頭だけ下げると、背中や腰が引っ張られて違和感を覚えませんか。この姿勢を続けていると、いずれ痛みが出てくるでしょう」。洗顔時は、足を軽く開いて、ひざを曲げ、脚のつけ根からカラダを倒し、腰を落とすと○。

腹ばいで読書は、腰への負担が大きい。

上半身を起こした状態で、お腹を下にして地面に横になる腹ばい。「ラクな姿勢だからと女性がやりがちな体勢ですが、腰への負担は相当なもの。長時間続けると腰が固まってしまい、もしそのまま起き上がったら腰を痛めてしまうかもしれないので、避けるべきです」

よく知られた体育座り。実はカラダに良くない!?

地域によっては「三角座り」とも呼ばれ、体育の授業や全校集会など学校でおなじみの体育座り。子どものころからの習慣で、ついついやってしまいがち。「ひざを抱え込む姿勢は、坐骨が倒れて、背中が丸まるので猫背を招きます。胸が圧迫されて、呼吸も浅くなりやすい」

油断は禁物! 重い荷物を腕の力だけで持ち上げる。

仕事や家の掃除で、床に置いた重い荷物をいきなり持ち上げると、背中を痛めたり、ぎっくり腰の原因に。「まずは腰を落として、しっかりしゃがみましょう。カラダを物に近づけると、お腹に力を込めやすく、荷物が軽く感じられます。片ひざを床につけるとさらにラクに」

慌てて仰向けから起き上がるのは危険!

「仰向けから起き上がると、脊椎と骨と骨の間のクッションとして働く軟骨に負担がかかり、腰椎椎間板ヘルニアなどの症状を招く場合が」。どんなに急いでいても、まず横向きになって、手を前に持ってきて、足だけ下ろし、手で支えながらカラダを起こすことを心がけて。

横方向への拭き掃除は、肩を痛めやすい!?

「基本的にぞうきんがけは、横より縦方向に動かすと、肩関節への負担が軽減します。また手の力だけで拭こうとしてはダメ。脚のつけ根から上半身を曲げて、ひざをついて、力を抜いて行いましょう」。横方向にしか拭けない場合は、肩甲骨から大きく動かすことを意識して。

怒りを爆発させて肩を上げるのは厳禁。

怒り心頭に発すると、無意識に肩や背中の筋肉が緊張して、力が入り、肩がどんどん上がる。「肩を上げると、肩が前の方にズレて縮こまり、巻き肩の原因に。そんなときは、背伸びをして、肩の力を抜いて」。イライラしたり、ストレスを感じたら、長く深い息をしてリラックス。

なかの・たかあき 姿勢治療家(R)、仲野整體東京青山院長。著書に『調子いい!がずっとつづく カラダの使い方』(サンクチュアリ出版)。

※『anan』2020年2月26日号より。イラスト・キタダイマユ 取材、文・鈴木恵美

(by anan編集部)

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