現代人にありがちなカラダのお悩み。その原因は…?
「“重い荷物を持って肩が凝った”“パソコン作業で腰が辛い”などといった、現代人が抱えるカラダのコリや痛み。その多くは、“筋肉がかたくなっていること”が原因です。筋肉がかたくなると、血管が圧迫されて血流が悪化し、疲労物質となる老廃物が溜まります。その結果、コリや痛みといった不調が起こるのです」(ストレッチトレーナー・なぁさん)
かたくなった筋肉をやわらかくし、溜まった疲労を取り除くには、毎日のストレッチが効果的。
「“静的ストレッチ”は、筋肉をゆっくり伸ばすことで血流を良くし、老廃物も流してくれます。短時間のストレッチでも疲労を取る効果は十分ありますが、1~2か月で脳に耐性がつき、3か月目からは筋肉に変化が出てきます。1回のストレッチにかかる時間はたった“1分”。自分のカラダの悩みに合わせたメニューを選んで実践してみてください」
1分伸ばしストレッチの基本ルール
かける時間は20秒×3セット
「1回20秒」は筋肉がほどよく伸びる目安の時間。これを3セット、トータル1分間を目指して行う。ストレッチをはじめたばかりでキツい場合は、秒数やセット数を調整しよう。
ゆっくりと動かしながら伸ばしていく
ストレッチをする時に特に気をつけたいのが、「反動をつけない」こと。無理に伸ばすと筋肉が収縮し、ケガの原因にもなりかねない。じわーっとゆっくり伸ばす動きを心がけて。
不調別ストレッチ(1) 肩こりで頭痛までしてきた…。
肩甲骨まわりの筋肉がかたくなると、血と酸素が十分に行き渡らず、頭痛の原因に。デスクワークが多い人によく見られる症状。
セルフ肩甲骨はがしで、血と酸素の巡りをアップ!

椅子に座り、両腕を前で交差して指を絡める。そのままの状態で背中をぐーっと丸める。指先を斜め上に突き上げ、背中の筋肉・菱形筋が突っ張るくらいまで伸ばせればOK。
ここが大事!
ただ腕を交差するだけでなく、背中を意識的に丸めて絞り上げるイメージで行いましょう。
不調別ストレッチ(2)パソコン仕事で猫背が悪化!
猫背の原因として考えられるのは、わき腹のあたりにある腹斜筋群のかたさ。ここをしっかり動かして、きれいな姿勢を取り戻そう。
仕事の合間におすすめ! 腹斜筋ストレッチ。

壁の真横に足を開いて立ち、腕を伸ばしたまま、外側にある手を壁につける。天井に向かって中指をぐーっと突き上げるイメージで気持ちよく伸びていく。左右同様に行う。
ここが大事!
骨盤は床面と平行に、上半身だけを伸ばしましょう。無理に体を反る必要はありません。