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DIYを楽しむ家築60年以上の古民家で 改装をケーススタディ

インテリア

コンセプトは台湾に住むアメリカ人『toolbox』で住宅やオフィスの内装設計施工を担当している渋谷南人さんと、きもののスタイリング...

『kifkif』

「この家は、基本自由に改装してもよいという、願ってもない条件でした。
まず天井、壁を全て白くペイント、リビングの床をフローリングに、ダイニングキッチンはコルクの床を貼りました。間取りは特に変えていません。
改装費用は出来る限りかけたくなかったので、会社や職人さんから捨ててしまうような端材をもらい、仕事に行く前や土日の合間の時間を使ってDIYでコツコツ進めました」
この家のコンセプトは、”台湾に住むアメリカ人の部屋”なのだとか。
「もともと二人とも手持ちの家具や雑貨が多く、私はアメリカやヨーロッパの古いものが好きなのですが、妻は昭和を中心とした和の雰囲気のものを集めていて、かつリビングのすぐ隣には和室もある。全てを強引にMIXさせようとした結果、そうだ、台湾に住んでるアメリカ人風というコンセプトで行こうと(笑)。
和室の入り口の枠全体を朱色に塗ってバランスを取ったり、古い紹興酒の壺を置いてみたり、全体的に改装費用はかけられなかったのですが、せめて空間にしっかりテーマ性は持たせたいと思いました」

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壁と天井は白にペイント。梁はそのまま残した。

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渋谷さんが指を指している部分の棚受けは、なんと、macの梱包材(段ボールの中でモニターが動かないように支えている部分)なのだとか! 「とても頑丈ですし、おもしろい形なのでなにかに使えないかなと考えていて、ひらめいたのが奥行きの浅い棚受けでした(笑)」

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この家の唯一のキーカラーは濃いめのグリーン。棚の中に渋谷さん好みのキッチュな小物が並ぶ。

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引き戸の木口を、キーカラーのグリーンに塗装する遊び心に注目!

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古道具屋で買ったスピーカーを縦積み。

渋谷宅には来客も多いのだとか。お客様へのおもてなしが、目下ハマりにハマっているのスモークバーベキュー。
「ときには仕込みに1週間、そして12時間かけて燻製器でじっくりと焼くこともあります。庭でスモークができるのも、一軒家ならではですね。今も仕込み中の肉が小さな冷蔵庫を占領しています」

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ダイニングテーブルの天板は、なんとドア! 脚は『toolbox』。イスはお気に入りのものをバラバラにセット。キッチンの扉にはメラミン材の裏を表にして貼った。キッチンのペンダントライトは、電球にレフ球を使うことで傘がなくてもダウンライト的に手元を明るくできる優れもの。

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キッチンのタイルは枝里子さんが貼ったのだそう。すごい! 「夫が外でタイルをカットしている間、私がせっせと貼っていきました。目地の幅を均一にするのがとても難しかったです」

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なるほど”台湾のアメリカ人”っぽい、無国籍感がキュートなキッチン。

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下駄箱の上は『toolbox』のフローリング材の端材を載せている。

2階の2間続きの和室はあえて手を入れずにそのまま残した。水屋のある本格的な和室だ。
畳の部屋は、枝里子さんがきものを広げてコーディネイトをするのにとても重宝している。
「1階と2階の雰囲気をあえて変えて、違いを楽しんでいます」。

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きもののコーディネイトを考える際、広い和室はとてもありがたい存在なのだとか。

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「箪笥はたぶん中国のものだと思います。宇都宮の古道具店で買いました」

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床の間には、ダルマや歌舞伎のはりこ人形を並べて。

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2階の奥の洋室をベッドルームに。木製のカーテンレールは『toolbox』のもの。

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