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本当に正しい?「まずはお礼まで」の意味と使い方

ライフスタイル

手紙やメールでよく使う「まずはお礼まで」の表現。何よりも真っ先にお礼を伝えたいときに使える言い回しですが、これを目上の人に使っても問題ないのでしょうか。敬語講師の井上明美さんに正しい使い方を解説してもらいました。

手紙やメールなどの締めくくりの言葉で「まずはお礼まで」という表現を見かけることがあります。よく使ったり、目にしたりする表現だけに、実際は正しいのかどうか改めて考えてみると迷ってしまうことも多いものです。

みなさんは「まずはお礼まで」という表現をどんな場面で使っていますか?

よく使うこの言葉について、正しい使い方やニュアンスを見直してみましょう。

「まずはお礼まで」の言葉の意味は?

「まずはお礼まで」の「まず」について見ていくことで、その意味やニュアンスが分かってきます。

広辞苑によると、「まず」とは次のような意味を持ちます。

1.最初に。真っ先に。「―母に知らせる」。

2.何はともあれ。ともかく。「―安心」。

3.おおよそ。だいたい。多分。「―間違いはない」。

ですから、言葉使いとしては正しく、目上の人に対して使っても間違いではないことが分かります。

「本当に目上の人に使っていいのか」の議論

しかし、これは少々私見もありますが、私個人としては、たとえ言葉の意味は正しくとも、響きやニュアンスとしては、目上の人に対してやや使いにくい感があります。

「まずはお礼まで」の「まずは」という語を言い換えると、多くの場合、上記1の「何よりもまず・真っ先に」という言葉が当てはまるでしょう。それだけなら気にはならないのですが、2の「何はともあれ、それはさておき、ひとまず、とりあえず」と言い換えられる可能性もあります。すると、なんだか落ち着かない感があるのです。

「とりあえずお礼」といったニュアンスの違和感

「とりあえずビール」ではないですが、もちろん「真っ先にそれがいいから」という意味もあることでしょう。

とはいえ「まずもう待っていられないから」「あまり考えられないからこれで……」というようなニュアンスも含んでいる感があるのも事実。それをお礼に持ってきてしまうと、「とりあえずお礼だけ(先にメールでいいか)」というような印象も与えてしまい、使いにくさや違和感を覚える人も少なからずいるということです。

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