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新型コロナウイルスの鎮静化、夏に向けて見通しは? ハーバード大が気候との関連を研究

ライフスタイル

新型コロナウイルス感染症に気候はどう影響?

新型コロナウイルス感染症は、中国武漢市からアジア全域に拡大。さらに欧米にも広がり、4月には世界で感染者が300万人を超えるまでになりました。冬から春にかけて、北半球で感染者が急増した一方、夏から秋を迎えている南半球でも感染者は増えています。日本では今後、気温が上がり、湿度も上がりますが、感染拡大と気候の変化との関係がどうなるのか、注目する声もあがっています。

このたび米国ハーバード大学の研究チームは新型コロナウイルスと同類のウイルスを用いてこうした気候変化の影響を検証しました。実験に用いたのは、風邪の原因となる新型コロナウイルスとは別のコロナウイルスの一種。研究グループは、このウイルスを使って、気候が上がったときにウイルスの感染の広がりがどう変わるのかを分析しました。ソーシャル・ディスタンスのとり方をどうすべきか、ウイルスが病気をどのように引き起こすかも検討しました。

感染予防の対策が大切

このたび研究グループが指摘しているのは、新型コロナウイルスは温暖な気候でも伝染は抑制されないということです。通常、風邪のウイルスの場合は、大半の人が冬の間に風邪をひいて、春までに免疫ができるのですが、新型コロナウイルスの場合には、大半の人が感染しやすい状態になっているというのです。

さらに、新型コロナウイルスでは感染したあとに免疫がどれほど持続するのか不明点の解明も重要になりそうです。通常の風邪では持続期間は1年未満。このため毎年、風邪の流行は起こってくるわけです。それに対して、はしかのように一度発生すると、免疫が5年以上保たれるものもあります。新型コロナウイルスに対する免疫の持続期間は研究途上です。

しばらくソーシャル・ディスタンスをとった行動が必要になると研究グループは見ています。野球の試合をはじめ、大勢が集まる大規模なイベントの開催は特に慎重に考えるべきである一方で、レストランやオフィス、学校の授業などは徐々に可能としていけるのではと推定。研究グループは、正常化の条件はワクチンができることと指摘します。それまで12か月~18か月ほどの期間を要するという見解も示しています。厳しい状況が続きそうですが、ウイルスの感染がどのように広がるのかの研究は引き続き注目されそうです。

<参考文献>

COVID-19 may not go away in warmer weather as do colds

https://news.harvard.edu/gazette/story/2020/04/covid-19-may-not-go-away-in-warmer-weather-as-do-colds/
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