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地震への備えは万全ですか? …防災の専門家に聞いた確認事項まとめ

ライフスタイル

「備えあれば患いなし」。ここ数年、この言葉を強く意識する自然災害が多くなっているように感じます。いつかに備えて、今できることを準備しておきませんか? 防災の専門家に聞いたテクニックをまとめました。

地震に備えて今できること

大地震の発生は誰にも予想できません。しかし、その時に備えておくことはできます。『自衛隊防災BOOK』(小社刊)の中でも特に反響の高かった防災テクニックを、ピックアップ! 現役自衛官の林田賢明さんに解説していただきました。

林田さん 備えといっても難しく考えずに、少し日常生活を見直すことから始めましょう。家具の配置を変更したり、初期消火について知ること、避難場所の確認をすることが防災の第一歩です!

【BASIC 1】自宅の家具配置を見直す!

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避難経路を確保するため、入り口を妨げないレイアウトに。
震災時は転倒した家具の下敷きになったり、通路がふさがれて避難できないケースが多く発生します。そこで、本棚やキャビネットなど大きめの家具は、入り口から一番遠くへ配置しましょう。さらに、転倒防止のネジ留めなどで家具を固定しておくことが理想です。大きな揺れの中では、化粧品のボトルや香水の瓶などが凶器になることも。高い場所に置くのは避けて。

【BASIC 2】自宅の周りの避難場所を知っておく!

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スマホで調べるだけでなく、実際に歩いて確認してみて!
発災後に慌ててスマホに頼るのではなく、事前に自宅周辺の避難場所を歩いて確認しておくことが大切です。歩いてみることで「この高架下は危険だな」など、避難経路の危険予測もできます。ハザードマップを見て安心するのではなく、実際に歩いて確認することが重要です。案外知られていないのですが、避難場所はひとり暮らしの方も利用できますのでご安心を!

林田賢明さん 陸上幕僚監部人事教育部募集・援護課3等陸佐。募集広報係長として採用や広報を担当。自衛官募集の一環でスタートした動画サイト「自衛隊ライフハックチャンネル」は、防災、日常生活、ダイエットなど、私たちの生活に欠かせない役立つ情報が満載!“平和を仕事にする”というスローガンにピンときた方は、自衛官を目指すという道もアリ。性別や運動神経は関係ないそう。
http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/

「防災の基本」についてもっと読む

※『anan』2019年3月13日号より。写真・中島慶子 イラスト・柏原昇店 取材、文・辻岡直美 協力・自衛隊/防衛省 博報堂 ADBAKA 濱田恵理
※2019年3月10日配信

もし地震が起きたらどうしたらよいの

林田さん 地震発生直後にどんな初動対応をとるかで、その後の被害の大きさが変わってきます。日常生活のよくあるシチュエーション別に、テクニックを習得しましょう。

【1】入浴中だったら

お風呂場には着替えと携帯を持っていく習慣を身につけて。

裸ということもあり、入浴中の地震は焦りが倍増。揺れを感じたら、閉じ込められないよう迅速にドアを開け、強い揺れがおさまってから服を着て、安全な場所への避難を。焦って転倒したり、鏡の破片などで負傷しないように、お風呂場でこそ冷静な行動を心がけて。

自衛官の自宅ではお風呂の水を空にしない人が多いらしい

浴槽にためた水は、断水時のトイレ用水や洗濯水、火災発生時の消火水にも利用可能。このため、入浴直後に栓を抜くのではなく、次にお風呂を掃除する直前までためた状態をキープして。また、浴槽がないタイプのお部屋に住んでいる人は、使用済みペットボトルに水道水を入れてストックしておくだけでも◎。お風呂場にも、そのまま外出できる着替えを1セット用意しておくと、いざという時に安心です!

【2】睡眠中だったら

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真っ先に足元をガードし、ドアを開けて出口の確保を。

緊急地震速報が入ったり強い揺れを感じたら、真っ先にスリッパや靴を履き、窓ガラスの破片などから足元を守って。その後、素早く寝室のドアを開けて出口を確保しましょう。揺れで家が歪み、ドアが開かなくなる可能性があるので、迅速な対応が重要です。もしもに備え、ベッド付近にはスリッパ、懐中電灯、笛の3点セットのご用意をおすすめします!

林田賢明さん 陸上幕僚監部人事教育部募集・援護課3等陸佐。募集広報係長として採用や広報を担当。自衛官募集の一環でスタートした動画サイト「自衛隊ライフハックチャンネル」は、防災、日常生活、ダイエットなど、私たちの生活に欠かせない役立つ情報が満載!“平和を仕事にする”というスローガンにピンときた方は、自衛官を目指すという道もアリ。性別や運動神経は関係ないそう。
http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/

「シチュエーション別地震発生時にとるべき行動」についてもっと読む

※『anan』2019年3月13日号より。写真・中島慶子 イラスト・柏原昇店 取材、文・辻岡直美 協力・自衛隊/防衛省 博報堂 ADBAKA 濱田恵理
※2019年3月10日作成

災害時のペットとの避難

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危機管理アドバイザー・国崎信江さんと「一般社団法人 防災ガール」代表理事・田中美咲さんに災害時のペットとの避難について教えていただきました。

国崎さん 見落としがちなのが、ペットのこと。自宅に置いたままにせざるを得ない方も多いんです。そうならないために、まずはペットと一緒に避難できる場所を確認しておくこと。避難所にペット用の備えを期待してはダメ。フード、飲料、トイレまわりのアイテムなど、必要なものを備えておきましょう。

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