気づくといつも同じような恋愛をしている。そんなことってありませんか? なぜか同じような性格の人を選ぶ。彼氏といつも同じ理由で別れてしまう。その理由は、実は自分の心の中にあるかもしれません。
【おおしまりえの恋愛道場】vol. 73
いつも同じ失敗ばかり! 恋愛負のループが起きる仕組み
「愛されて幸せになりたい!」恋愛をスタートする時の気持ちって、いつもこういったポジティブなものですよね。でも、気づけば毎回同じような相手と付き合っていたり、同じような理由で仲が微妙になっていく。はたまた、同じような理由で別れてしまう。そんなことはないでしょうか。
明らかに原因は相手にあっても、なぜかパターンが似ている不思議。そんな負のループが起こっているとき、実は原因は自分の中にあるものです。その仕組みとはいったいどんなものか、ご紹介していきます。
人間は「思い込み」を証明するために生きている!?
私たちは、今より幸せな未来を目指して生きている。これってみんなが当たり前に信じている考えだと思います。でも実は、多くの人が心の底では「自分の中の思い込みを証明するために生きている」と言われています。
幸せになるためではなく、自分の思い込みのために生きる。どういうことか、例をあげて説明していきます。
例えばあるところに、男性にあまり縁のない女子がいたとします。見た目もだらしなくて、出会いを積極的に探すわけでもない。生活や行動を見ても、たしかにモテる感じではありません。本人は「私はこんな見た目だしインドアだからモテないんだ」と自分に対して思うことでしょう。
でも実は、その人の見た目や行動がスタートとなって、現実を作っているのではありません。この場合「私は男性にあまり縁のない女だ」という心の中の思い込みが起点となり、行動も見た目もそれを叶えるためのものを取り込み、結果として本当にモテない女という現実を作り出しているんです。
普段の生活で、私たちはこの「思い込み」に支配されている自分に、あまり気づいていません。
こんな発言、誰だってしますよね。実はこれも全部「思い込み」が生み出しているもので、その結果さまざまな行動を取っているのかもしれません。もちろん自分の傾向を把握するのは大事です。でも自覚することと、行動に反映させるかは別問題。せっかくまだ見ぬ幸せな未来を描くのに、今までの傾向をそのまま反映させる生き方で、本当に思い描く幸せな未来はたどり着けるのでしょうか。
「わかる」には3種類ある
あなたの現実の裏側にある「思い込み」。それを作っているのは、過去の経験から得た気づきです。人は経験したことから学び、そして同じ失敗を繰り返さないよう価値観や行動パターンを決めていきます。
「幸せな未来」を夢見ているなら、見るべきなのは過去の思い込みやそこでできたパターンではなく、幸せな未来です。しかし残念ながら、人はどうしても過去の思い込みを基準に行動してしまいがち。そのギャップはどこにあるのかというと、1つは「わかる」という理解度の問題だったりします。
「わかる」という状態、には実は3つの深さがあります。
1:頭でわかる(理解する)
2:気持ちでわかる(納得する)
3:腹落ちする(見方が変わる)
よく「わかっているけど、変えられない」と感じることってありますよね。これは頭で理解しても、気持ちや腹落ちに至っていないから行動が変えられないというジレンマがあるからだと言われています。
例えば「相手に合わせてばかりなので、付き合う男性がいつもワガママになって疲れる」という悩みを抱えている女性がいるとします。彼女がすべきなのは、「彼に合わせてばかり」という自分の行動を変えることです。そして、彼の過剰なワガママを許さず、対等な関係を築くことです。しかし彼女は原因がわかっても、行動を変えられません。
それは、「彼に合わせる付き合いをやめること」に対する、ネガティブな気持ちの納得ができていないからです。
などなど、見えない未来に不安になる気持ち。ここを理解したうえで「やっぱり相手に合わせすぎるのは良くない」と納得できないと、行動を変えることは難しいのです。
あなたの恋愛の負のループは、どこに原因がありますか? そして、その原因を解消するための気持ちのネックはどこにあるでしょう。少し振り返ってみませんか?
負のループを抜け出すヒント
負のループを抜け出すには、気持ちをしっかり観察することが大切です。でも、それって今すぐやるのは難しかったりします。そこで1つ手っ取り早く改善できる方法をご紹介します。
少し手荒ですが、それは「あえて普段と逆の行動を取る」ということ。普段の行動はほとんど、あなたの思い込みから起こされています。だったら強制的に逆の行動を取れば、現実は変わっていきます。
普段なら彼の言うことを聞くけど、今日は断ってみる。
普段なら相手に合わせるんだけど、今日は自分の主張をあえてしてみる。
普段なら避ける人と、今日は会ってみる。
逆を取った行動が正しかったか、間違っていたか、どう感じるかの保証はできません。しかし、いつもと違う行動を取ることで、あなたのなかに新しい経験や気づきは溜まっていき、結果として気持ちの納得感もついてくることがあるかもしれません。