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環境の変化や緊張…ストレスが原因でお腹の調子が悪くなる「過敏性腸症候群」とじょうずにつきあうコツ

ライフスタイル

<便秘が強い場合>

●食物繊維のとり方
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をバランスよくとることが大事です。基本的に食べてはいけないものはありませんが、「さつまいもは、腸内で発酵しやすいので、控えたほうがいいかもしれません」(金丸さん)

●食事のポイント
「食物繊維を含む食品と発酵食品や善玉菌のエサになるオリゴ糖などを組み合わせると、腸内環境が整い、便秘にはより効果的です」(金丸さん)
代表的な発酵食品は、キムチ、納豆、ヨーグルト、チーズなどがあります。オリゴ糖を含む食品は、玉ねぎやごぼう、アスパラガス、キャベツ、じゃがいもなどです。

<下痢が強い場合>

●食物繊維のとり方
「食物繊維を含む食品は、細かく刻んだり加熱したりして、とるようにします。たとえば、ごぼうなら、きんぴらごぼうのように炒めものにするよりも、だし汁をたっぷり使って煮込む筑前煮や炊き込みご飯にするのがおすすめです。めかぶやもずくなど、繊維が固くて量が多いものは、消化があまりよくないので控えたほうがいいでしょう」(金丸さん)

●食事のポイント
「下痢型の人にも、納豆や漬けものなどの発酵食品はおすすめですが、キムチの唐辛子や冷たいヨーグルトは、刺激になることがあります。油脂も少量にしたほうがいいので、揚げものよりは蒸したり焼いたりする調理法がよいでしょう。腸を冷やさないことも大切なので、スープや煮ものもOK。冷たいものは控えるようにします」(金丸さん)

QOLを左右する過敏性腸症候群。食生活に気をつけることで、症状を軽くすることができるので、試してみましょう。それに加えて、運動をとり入れて、規則正しい生活を送るなど、ストレスをためないようにすることも大切です。

取材・文/海老根祐子  イラスト/クロカワユカリ

監修
松枝 啓 先生

医学博士。さくらライフ錦糸クリニック名誉院長。
国立国際医療センター第一消化器医長、国立国際医療研究センター国府台病院院長などを歴任。消化器治療の第一人者。排便コントロール、過敏性腸症候群の研究で世界的な評価を得ている。現在は、研究活動を続ける一方で、医療の原点に戻り、さくらライフ錦糸クリニックにおいて、訪問医療を中心に、“地域の赤ひげ先生”として地域医療に貢献している。監修書に『食事療法はじめの一歩シリーズ 過敏性腸症候群の安心ごはん』(女子栄養大学出版部)等がある。

金丸 絵里加 先生

管理栄養士、料理研究家、フードコーディネーターとして活動中。栄養価計算(カロリー計算)や栄養指導、そしてその改善メニューの作成など、だれもが家庭で、楽しく、おいしく健康管理ができるような料理を提案したいと日々活動している。

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