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お墓参りの服装や持ち物をサッとそろえられますか?ご先祖の冥福を祈り、家族みんなの無事を報告し、感謝の気持ちを伝えるのがお墓参りです。心を込めてご供養できるよう、準備とマナーについて、マナー研究家の尾形圭子さんに紹介してもらいました。
まさかのときに慌てない ママと小さな子どものための「喪服のマナー」
尾形 圭子(圭照)
マナー研究家/僧侶
航空会社、外資系化粧品会社での勤務後、子育てをしながらマナー講師へ。現在、研修や講演の他、TV出演や執筆活動を行い、2011年には僧籍を得る(僧名:尾形圭照)。著書に「冠婚葬祭言葉のマナー」「大人かわいい女性の話し方&マナー」など30冊以上。
お墓参り前の準備
お墓参りでは、“自分で持っていくもの”と“寺院や霊園で借りられるもの”があります。親戚と一緒など大人数でのお参りの場合は重複してしまうこともあるため、事前に必要なものを確認することを忘れずに。
小さなお子さんがいる場合は先祖を敬う気持ちを養う良い機会として、お墓参りのマナーを教えたり、故人のお話をしてみたりしてはいかがでしょうか。
ご供養とは
供養とは、仏や菩薩、諸天などに尊敬の念から「香華(御香・花)・燈明(ろうそく)・飲食(供物)」をお供えすることです。手を合わせ、ご先祖に感謝しましょう。その善い行いで徳が積まれるのです。自分を含むすべての人の幸せを祈りましょう。
事前に確認しておきたいこと
初めてご主人の先祖のお墓参りに行くのは緊張するものです。待ち合わせの時間や場所以外に「服装」「持参するもの」も忘れずに聞きましょう。具体的には次に説明します。
服装や持ち物
法事があるのか、霊園なのか、お寺なのか、など状況によって服装や持ち物も変わります。
何を着ていく?
法事がある場合は墓前でも基本的に喪服を着ます。3回忌までは喪服で、7回忌以降はネイビーや落ち着いた色のワンピース、白のブラウスにスカートなど。カジュアルになりすぎないよう気をつけましょう。
お盆の時期は暑さ対策も必要です。日傘や帽子、クールタオル、そして虫よけミストなども忘れずに。また、涼し気なデザインの扇子も一本持っていると上品さを感じます。お掃除を積極的にしなければいけない場合もあります。そんなときは動きやすい服装で。
また、新型コロナウイルス対策も考えなければいけません。マスクをする。代表者だけで行きお参りの人数を少なくするなど。長時間の密集を避けるため「お墓の掃除代行」をお願いするのもいいですね。コロナ対策についてはお寺や霊園のHPを見たり、直接問い合わせをしてみましょう。
持っていくものは
ここでは基本的に必要なものをお伝えします。確認して準備しましょう。
(1)数珠:夫と自分のものはもちろん、子ども用の小さな数珠もあります。子どもが手を合わせる姿は微笑ましいですよね。準備することで先祖への思いも伝わります。宗派によって違いますので確認しましょう。
(2)お花:霊園で販売していることもありますが、事前確認を。
(3)ろうそく・線香・ライター:親族と行く場合は必要ない場合も。念のために持って行くといざというとき役立ちます。
(4)お供え物:自分たちも持ってきましょう。故人の好きなものなど聞くといいですね。一般的には「菓子」「果物」「飲み物」などで、持ち運びしやすいものを。
(5)お掃除道具:霊園に準備されていることが多いですが共用です。新しい雑巾を持参してお掃除すると気持ちがいいですね。ゴミ袋を忘れずに。