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大改修を経てリニューアルオープンした〈京都市京セラ美術館〉。受け継がれる時を感じる美の館へ。

ついつい欲張ってしまう京都でのスケジュール。この秋はあらかじめの予約方式で、話題の美術館へ行きませんか?。静かで気持ちも落ち着くひとときはお値打ちです。今回は、約2年にわたる大改修を経てついにリニューアルオープンした〈京都市京セラ美術館〉をご紹介します。8月28日(金)発売のHanako「しずかな、京都。」よりお届け。

旅行・おでかけ

歴史と未来が入り交じり、京都が育むアートシーン。

本館を望む東山キューブテラスは一般に開放されていて、お弁当やおやつを食べたり、本を読んだりして過ごすことが可能。庭園や東山を眺めながら過ごす時間が至福だ。

公立美術館として日本で2番目に建てられた〈京都市美術館〉が、約2年にわたる大改修を経て今年5月にリニューアル。帝冠様式と呼ばれる和洋折衷の堂々とした本館はそままに、ガラス・リボンの名前を持つファサードやモダンな新館が加わり、新たな美術館として再始動した。設計は、のちに館長に就任した建築家・青木淳と西澤徹夫が担当。外観をはじめ、大理石の床やモザイクタイルなど受け継がれてきた意匠はそのままに、軽やかなエントランスを新たな顔として加えるなど、八十余年の歴史を持つ美術館に新たな層を重ねることを意識したという。

本館の中央にある旧大陳列室は、新たに設けられた地下1階のエントランスロビーから続く中央ホールへと生まれ変わった。ここを通ってそれぞれの展示室や日本庭園へと向かう。

中央ホールから見える日本庭園の緑、展示室へと姿を変えた南中庭など、館内のあちこちで出合う新たに重ねられた意匠を見るのも喜びのひとつ。もちろん展覧会もスペシャル感のあるものが続く。江戸後期から現代まで、250年にわたり京都の美術を彩った作品を集めた「京都の美術250年の夢」。現代アートのための新館・東山キューブではこけら落としの「杉本博司瑠璃の浄土」が開かれ、日本庭園には作品のひとつ「硝子の茶室聞鳥庵」も設置されている。新設されたコレクションルームでは、約3700点のコレクションから、季節ごとに選りすぐりの名品を鑑賞することが可能に。空間にも作品にも、交差する歴史と未来を感じるアートシーン。京都に魅力を加える場所が誕生したのだ。

【Cafe&Shop】ミニマムデザインのグッズと、ビジュアルも魅力のメニュー。

カフェにはプリンアラモード800円などのデザートから、京都の食材を生かした食事までそろう。

ミュージアムショップにはロゴ入りのオリジナルグッズも充実。右から〈亀屋則克〉とコラボした干菓子 1,500円、缶(茶筒)大1,800円、小1,200円、〈保存食LAB〉とコラボしたコーディアル1,800円。

【Exhibition】京都の美の総覧から新館のこけら落としまで。

北回廊、南回廊、新館・東山キューブ、ザ・トライアングルと4つの会場で開催される展覧会。写真は新館のこけら落としの「杉本博司瑠璃の浄土」(〜10/4)。開催中の「京都の美術250年の夢最初の一歩:コレクションの原点」は9/6まで。10/10以降は総集編を開催。新設のコレクションルームも。

〈京都市京セラ美術館〉

8月現在はカフェ、ショップを含む美術館への入館は予約が必要。詳細はHPで。電話予約は前日まで、ウェブでは当日の予約も可。
■京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
■075-771-4334
■10:00〜18:00
■kyotocity-kyocera.museum

kyotocity-kyocera.museum

●ミュージアムショップカフェ〈エンフューズ〉
■10:30〜19:00 不定休
■45席/禁煙
●ミュージアムショップ
10:30〜18:30 休みは美術館に準じる
(Hanako1188号掲載/photo:Norio Kidera text:Mako Yamato, Ai Kiyabu)

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