「家計の貯金額も分からなければ、夫の収入も分からない」という方はいませんか?
共働き世帯が増えてきたこともあり、お互いに「お互いの懐事情についてはノータッチ」という方も実は多いんです。でも、本当にそれで大丈夫?
今回は、家計簿・家計管理アドバイザーのあきが「夫の収入も貯金額も分からない人のリスク」について紹介していきます。実際に相談があったこわーい事例も紹介しますので、参考にしてみてください。
夫の収入も貯金額も分からない

Aさんは、夫から毎月生活費をもらって生活する30代の主婦。
夫からの生活費で食費や日用品といった支出のやりくりはしていますが、夫の収入や家計の貯金額は知りません。
「夫に聞いても教えてくれないし、毎月生活費はくれるし、難しいことは分からないし、多分夫がうまくやっていると思う」というのがAさんの感覚でした。
しかし数年後、子供を私立中学校に入学させようと考えていたAさんに夫から衝撃の告白。
「実は貯金がない。子供を私立中学校に入学させるのは無理だと思う」
生活費が足りないと夫におねだりすれば追加の生活費ももらえたし、子供がやりたいという習い事や塾の費用も「子供のために必要だから」とお願いすれば夫はすべて出してくれていたのに…。
夫は、Aさんの希望に応えたいと考えるあまり、いつの間にかAさんに本当のことを言えなくなっていたのです。
Aさんは、子供の私立中学校の受験はあきらめ、働きにでることにしました。
「もっと早くいってくれれば、子供の夢もかなえられたのかもしれないのに…」
夫の貯金額も収入も知らないリスク

上記のAさんは、夫に貯金がないことが分かったのがまだお子さんが小学生のうちでしたので、その後の家計管理で充分取り戻せるケースでした。
しかし、間もなく定年を迎える50代の方からも「長い間夫に家計を任せきりにしてきたが、実は貯金がなかった」とご相談を受けることも少なくありません。
夫婦で力を合わせれば十分に取り戻せる可能性のある30代と違い、40代、50代と年齢を重ねるにつれ、その後家計を十分に立て直せる期間も短くなってしまいます。
おまけに、お子さんの教育費が一番かかる支出が多い時期になってしまうと、家計が改善される可能性はさらに低くなってしまいます。
しっかり家計管理ができないまま老後を迎えてしまうと、若い時のように「お金が足りなかったら働けばいい」という考えも次第に通用しなくなり、最悪の場合は老後破産…。
「夫の貯金額も収入も知らない」というのは、このような事態を引き起こすリスクを高める原因になるのです。
最悪の事態を避ける家計管理の基本

最悪の場合は老後破産など、深刻な事態を招く可能性があるとお伝えしても「そこまでのことにはならない」と危機感を持てない現役世代も多いものです。
しかし、厚生労働省「被保護者調査」(令和2年5月)によれば、高齢者の生活保護世帯は905 635世帯と年々増加しています。
このままの家計管理を続けていたら、もしかしたら「老後破産」は、他人事ではなくなってしまうかもしれません。
このような事態を避けるためにも、日頃から夫婦で家計管理の共有を心がけましょう。
具体的には以下の3点を心がけることをオススメします。
1)家計管理の現状を知る
「夫の収入も貯金額も知らない」で済ませず、日頃から情報を交換する習慣を付けましょう。
夫婦共通で利用できる家計簿アプリを利用するのも良いでしょう。
お互いの収支をオープンにする習慣がつくと、ピンチの時も協力することができます。
子供を将来公立小学校に進学させたいのか私立学校に進学させたいのか、大学まで行かせたいのかなど、特にお子さんの進路の希望についても夫婦で共有しておきましょう。
特に、共働き世帯の方だと、お子さんが小さいうちは資金に比較的余裕があるため、安易に子供を私立学校に進学させようと計画しがちなのですが、年々増える支出により、気づけば赤字家計に転落…といったご相談も非常によく寄せられます。
安易な計画を立てず、将来のライフプランをもとにした話し合いをしましょう。
3)どうしても共有できない場合
上記のように、夫婦で家計について考えることができれば理想的ですが、どうしても共有を拒否されるというケースもあります。
そのような場合は、ご自分の家計状況だけはしっかり把握することを心がけましょう。
人任せにせず、もしもの時に備えた準備をしておくと、いざという時に慌てません。
このように「夫の収入も貯金額も知らない」というのは、将来的に破産するリスクが非常に高いことですから、注意が必要です。
お金のことは難しいからと後回しにしているうちに、取り返しのつかない状況になってしまったという方からのご相談も後を絶ちませんので、ぜひ気を付けてくださいね。
文/あき(2年間で350万貯めた!ズボラ主婦の節約家計簿管理ブログ)