たまごのスペシャリスト「たまごソムリエ」が、あなたにぜひ食べてほしい珍しいたまご3品を数あるたまごの中から厳選してご紹介!今すぐ食べてみたくなるような、たまご。ゆずたまご、お米卵、ハーブ卵……それぞれに個性があるんです。
友加里
たまごソムリエ厳選の珍しいたまご!
とっても身近、なのに知っているようで知らないたまごの魅力やたまご料理を紹介するこの連載。今回は、数あるたまごの中でも、特に珍しく、一度は食べてもらいたい!そんなたまごを、たまごソムリエが厳選してご紹介したいと思います。
爽やかにゆずが香る「ゆずたまご」
まず、ご紹介するのは「ゆずたまご」。
みなさん、「ゆずたまご」って聞いたことありますか?名前の通り、爽やかなゆずの香りが漂うたまごです。
高知県産「馬路村産ゆず」を最大限に活かし、飼料や水に添加する一般的な手法と大きく違う方法で商品化された「ゆずたまご」。
その作り方は、まだ企業秘密だとか……。一体、どんなたまごなのでしょうか?
さっそく食べてみましょう。
たまごの殻から、漂うゆずの香り。果たして、中身のたまごもゆずの香りがするのでしょうか?
殻を割ってみると……
あれ、普通のたまご?
と思いきや!……ゆずの香りがする!!!
これは、驚きですね。たまごの殻だけではなく、たまごの中身までゆずの香りがするのです。
では、味はどうなのでしょうか?さっそく食べてみましょう!
色鮮やかな「ゆずたまご」、食欲がそそられますね!
口の中に、爽やかなゆずの風味が広がります。食べたあとも、ほのかに残るゆずの香り。
たまごの甘みと爽やかなゆずの味が、なんとも言えないおいしさ。癖になりそうな、たまごです。
黄身が白い!?「お米卵」とは
続いて、ご紹介するのが「お米卵」です。左下にあるのが「お米卵」。
殻は薄ピンク。一見、普通のたまごと何も変わりません。
さて、お米卵とは一体何が珍しいのでしょうか?では、殻を割ってみましょう!
「お米卵」の秘密
みなさん、おわかりでしょうか?
こちらが「お米卵」の正体です。ぱっと見で、普通のたまごとの違いがわかりますね。
「お米卵」とは、黄身が白いたまごなんです!
普通のたまごと比べてみましょう。
明らかに、違いますよね。なぜ黄身が白いのでしょうか?
その秘密は、ニワトリが食べる餌にあります。普通のニワトリの餌は、主にトウモロコシです。
しかし、この「お米卵」を産むニワトリは主にお米を食べて育っているのです。
卵の黄身の色には、ニワトリが食べるエサの色が反映されます。トウモロコシを食べているから黄色い、お米を食べているから白い。ということになります。
成分も違う「お米卵」
この「お米卵」と普通のたまごは、見た目だけではなく、成分も違います。
一体何が違うのかというと……、
・脂質が低い
・エネルギー(カロリー)が低い
この2点が「お米卵」の特徴。
味は、普通のたまごとほぼ変わりはありません。
しかし、視覚でも食事を楽しむ私たちの体は「黄色いたまごの方がおいしそうに見える」ため、黄色いたまごの方が濃厚に感じる場合もあります。
「お米卵」を調理してみた
では、「お米卵」を調理してみましょう!
普通のたまごと比較するため目玉焼きにしてみました。
こうして、焼いてみても明らかに違いがわかりますね!
黄身の色の度合いを1〜15までの数字で測るカラーファンで比べてみます。
まずは、お米卵。もっとも色が薄い「1」でした。
普通のたまごはというと、「13」でした。
「お米卵」と普通のたまご、その差はこんなに大きかったんですね。
色が薄いし、あまりおいしくないのでは?と思ってしまうかもしれませんが、お米卵も立派なたまごの味がします!ぜひ一度ご賞味ください。