切っても切れないお金とのおつきあい。一生続くともいえる「お金とのおつきあい」の迷子になっている人はいませんか? 今回のご相談は「コロナ禍で夫のボーナスが出なかった」というもの。新型コロナウィルスによる影響で急激な家計の変化があった時はどう対処したらよいかを「家計簿・家計管理アドバイザーのあき」がお答えします。
「コロナ禍で夫のボーナスが出なかった」
「夫のボーナスがコロナ禍で出なかった……」
ボーナスは月収より高額な支給額になることが多いので、あてにしていた夫のボーナスが新型コロナウィルスの影響で支給されなくなってしまうと、家計は大打撃を受けてしまいますよね。夫のボーナスで支払おうと考えていた様々な支払いが滞ることにもなりかねません。
今回は、このような「急な家計のピンチにはどのように対処したらよいのか」について一緒に考えてみましょう。
夫のボーナスがコロナ禍で出なかったらどうすればいい?
ボーナスカットなど、急激な収入減少に対応する方法として、いくつかの方法が考えられます。
1収入を増やせる方法がないか考える
2延長できる支払いはないか探す
3家計の緊急事態宣言をする
4国や自治体による社会福祉制度を利用する
ひとつずつ詳しく紹介していきますね。
1収入を増やせる方法がないか考える
夫のボーナスが出ないことが分かったら、様々な手段を用いて一時的に収入を得ることができないか考えてみましょう。
勤務日数や残業の調整など、一時的に労働時間を増やすことで普段より収入を増やすことができないか考えるのもよいでしょう。コロナ禍でそもそも勤務日数を増やせないという場合は、短期のアルバイトなどを探すのも良いでしょう。
どうしても働くことが難しい場合は、収入を増やせる手段がないということになりますので、他の方法で対応することを考えましょう。
不用品などを売却し、一時的な収入を得ることを検討しても良いでしょう。
2延長できる支払いはないか探す
ボーナスカットに対応する方法として、もっとも確実な方法は収入を増やす方法ですが、人によっては収入を増やすことがどうしても難しい場合があります。
そのような場合は、一時的に延長できる支払いがないか探してみましょう。
数カ月支払いを延長することで支払いができる見込みがあるなら、いったん支払いを延長し、家計が整ってから支払いを再開することを検討しても良いでしょう。
もちろんあくまで一時的な延長であり、支払いを免れるわけではありません。きちんと事情を相談し、できる範囲での延長を検討しましょう。
3家計の緊急事態宣言をする
「家計の緊急事態宣言」というと、冗談ではないかと勘違いされる方もいますが、家計のやりくりが厳しい時に家計が苦しいことを家族に速やかに共有することは、大切なことです。
家計のやりくりが厳しい状況にあることを、夫にも子供にも言うことができず、一人で苦しんだうえに家族に内緒で借金を作ってしまう方も多く見られます。
「今は家計が厳しいから欲しいものがあってもしばらく我慢してね」と家族全員で危機を共有し、一丸となって乗り越えましょう。
旅行やインテリア用品の買い替えなど、後に回せる支出は家族全員が協力してできるだけ節約しましょう。
4国や自治体による社会福祉制度を利用する
緊急かつ一時的に生活の維持が困難になったときは、「緊急小口資金」など、国や地方自治体の社会福祉制度が利用できる可能性があります。給付要件を満たし、申請が認められれば、無利子または低利子でお金を借りることができます。
ただし、あくまで借り入れですので、いずれ返済をしなくてはなりません。
このような急激な家計の変化があると、安易に「借金をするしかない」と考えてしまう方も多く見られます。しかし、安易な借金はその場しのぎになりやすく、将来的に大きな負担として残り続けてしまうことが多いものです。どうしてもの場合は仕方がありませんが、できるだけ安易な借金で対応するのは避けましょう。