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みんなのリアル家計簿、チェック!/夫婦ふたり暮らし
コロナの影響で世の中が大きく変わり、いざというときのためにも貯金をしておきたいと思うようになった方も多いのではないでしょうか。夫婦ふたり暮らしの家計簿をマネーのプロである丸山晴美先生にチェックしていただきました。自分たちのお金のやりくりが正しいのか、確認してみてくださいね。
夫婦ふたり暮らし:しおりさん(仮名)会社員・29歳
【PROFILE】
IT関連勤務。結婚3年目。昨年から夫婦の趣味である海外旅行がセーブされたので、株購入に。食品、日用品、スマホ代、株などもなるべく楽天を利用し、年間10万円近くポイントを獲得。
しおりさん(仮名)の1カ月の収支
手取り月収 32万円/支出 244,000円
<支出の内訳>
住宅ローン……¥39,000(夫と折半)
食費……¥20,000(夫婦2人分)
日用品、趣味費……¥5,000
光熱費、水道代、通信費など……¥0(夫が支払い)
つみたてNISA……¥30,000
新規株購入……毎月¥150,000前後
※余ったら貯金へ
「毎月の残金はまるっと貯金へ当てています。家計簿をつけるのがすごく苦手で、いつも三日坊主。出費はすべて1枚のクレジットカードでまとめているので、食費の総額などはたどれるけど内訳まで把握したほうがいいのか悩み中」
<やりくりポイント>
「優待目的で株を購入。利回りは配当ではなく、優待を優先して決めています。食事券やテーマパーク入場券など、オールジャンルで贅沢に楽しんでいます」
「家飲みの充実化のため、ソーダストリームを購入。自宅で好きなだけハイボールやレモンサワーを楽しめ、外食費も大幅カット!」
評価:大変よくできました
★★★★★
「手取り月収が32万円と収入も多く、住宅ローンも控えめ。さらにつみたてNISAをほぼ上限までやっていて、食費も2人で2万円! とても堅実ですね。今まで海外旅行に使っていたお金を株に回しているのも、いい使い方をしていると思います」
(丸山先生)
新習慣! 出産などライフステージが変わったら見直しを
「夫婦共働きでDINKs、さらに住宅ローンの負担割合が低いので、今が一番の貯め時という意識を持ちましょう。これからインフレ(簡単にいうと物価が高くなる)が起こるので、預貯金だけではなく、投資は必須。投資商品のひとつである株は、あまりおすすめしませんが、しおりさん(仮名)は投資の勉強もしていて、リスクをよく理解しているので問題ありません。今後お子さんが生まれたら、株に投資している15万円のうちいくらかを養育費や子どものための貯蓄に預け替えればOK。家計簿をつけるなら『Zaim』というアプリがおすすめ」
(丸山先生)
教えてくれたのは……マネーのプロ 丸山晴美先生
【PROFILE】
ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー、節約アドバイザー。マネーの専門家としてテレビや雑誌などで活躍。著書に『貯まる女になれる本』(宝島社)などがある。
イラスト/林 朋子
取材・文/弓削桃代
(steady. 2021年3月号)