VIO脱毛に興味はありつつも、クリニックなどでの施術にはハードルを感じ、自宅でデリケートゾーンのケアをしている方もいるのではないでしょうか? 今回はデリケートゾーンの正しいホームケアについてご紹介したいと思います。
自宅でアンダーヘアのケアを行っている方が最多
アンダーヘアのお手入れ方法として回答が多かったのは、「カミソリやシェーバーでの脱毛」、「ハサミでのカット」といった家でできるケア。3つ目にエステ脱毛という回答が多いですが、TOP2のホームケアと比べると、まだまだその数字は少なめです。
この結果から、デリケートゾーンはホームケアで完結している女性が多いということがわかります。そこで、デリケートゾーンのホームケアで気をつけたいことについて、医療脱毛専門院『リゼクリニック』新宿院 院長の大地まさ代先生に聞きました。
自己処理は黒ずみの原因に
――アンダーヘアのケアを自宅で行うときの注意点を教えてください。
自己処理をしている限り、毛はずっと生え続けます。自己処理を頻繁にすると、だんだん肌がかたくなったり、黒ずみの原因になったりします。そのため、なるべく早い段階で医療機関などで脱毛することを考えてみるのがよいと思います。プロの手に任せて脱毛をする際の最大のメリットは自己処理が楽になり、美肌効果があるということです。
脱毛をして自己処理の頻度が少なくなるだけで、自己処理で黒ずんでしまった肌も少しずつ元の肌色に戻り、肌の状態もよくなります。
――ホームケアでよく使われる脱毛アイテムの注意点があれば教えてください。
カミソリを使用する場合の正しい剃り方
お風呂やシャワー時にムダ毛処理を行なう方は多いようですが、実はシャワーを浴びながら剃るのはNGです。お湯で柔らかくなったふやけた肌にカミソリをあてると、表皮を傷つけてしまう可能性があるので要注意。カミソリや電気シェーバーなどで剃毛するなら、お風呂から出て少し体が冷えた状態で行いましょう。
最近のカミソリはプロテクト機能が進化しているとはいえ、毎日剃毛するとお肌に負担がかかってしまいます。カミソリで肌を痛めてしまう人は、長いストロークで剃っている方がほとんどです。一気に剃ろうとすると無意識に力がかかってしまうので、1cm程度に小刻みに剃ると良いでしょう。肌に負担をかけないように、毛流れにそって上から下へと剃るのも大切なポイントです。
また、剃毛前後はワセリンやクリームでの保湿を忘れずにするようにしましょう。
除毛クリーム(脱毛剤)
除毛クリーム(脱毛剤)は毛を溶かすだけではなく、皮膚への刺激も強いため、粘膜に近いアンダーヘアの脱毛には不適切です。
電気シェーバー
自己処理をする場合に一番適しているツールを挙げるなら、シェーバー(カミソリ)です。
特にお肌にやさしいのが電気シェーバーだと思います。電気シェーバーをやさしく肌に当てるなど、お肌に傷がつかないようにムダ毛処理をするのがいいと思います。
家庭用脱毛器
家庭用脱毛器では、熱傷(ヤケド)や光線による目の障害の危険がありますので、使用方法を正しく理解して行うようにしましょう。
毛抜き
毛抜きを使う方もいると思いますが、毛を引っこ抜くことによって、薄いかさぶたができてしまう状態になり皮膚が傷つきがちになります。すると、埋没毛になってしまったり、菌が入ってしまって毛嚢炎になる可能性があるため、毛抜きはオススメしません。
ワックス脱毛(ブラジリアンワックスなど)
毛を一度に抜けるので効果的ですが、毛抜きと同様に埋没毛や毛嚢炎のリスクが高いです。また、毛穴だけでなく、皮膚そのものへの負担も大きくなってしまう恐れがあります。
医療脱毛をする直前に毛抜きやワックス脱毛、家庭用脱毛器で手入れを行った場合は、脱毛の効果が充分得られず施術が行えない場合がありますので注意が必要です。
ホームケアは保湿が大事
――アンダーヘアのお手入れをする際に気をつけるべきことはなんですか?
自己処理をするにしても、プロの手で脱毛するにしても、失敗しないためには普段の肌のコンディションと、ケア後の肌のコンディションをどれだけいい状態に保てるかがとても大事です。日常のケアとアフターケアにおいて、特に大事なのが保湿です。
肌が乾燥していると、カミソリ負けしたり、脱毛したとき肌トラブルになりやすくなってしまいます。効果的に脱毛する上でも、ご自身の肌にあったクリームやワセリンなどで、きちんと保湿をするようにしましょう。
正しい知識を取り入れて、自分に合った方法を
今まで何気なくやっていたデリケートゾーンのセルフケアですが、先生のお話を聞いて「やってはいけないことしていた!」と感じた方は少なくないはず。ぜひこの機会に、正しいケアの方法を知り、実践してみてください。
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