からだになじむように、だれかの一部になるようにというコンセプトで作られたバッグブランド「peau,(ポー)」。温もりと優しさに包まれた愛らしいデザインは、私たちが普段見つけるファッションアイテムに特別感をもたらしてくれることでしょう。
だれかの一部でありたいという思い
モデルや音楽活動の傍らデザイナーを務める安藤百花さんのバッグブランド「peau,(ポー)」。peauとはフランス語で“皮膚”を意味しています。「同じ“レザー”という発音でも日本語では“革”と“皮”と書くことができる。革はかつて皮だったんです。人間の皮膚と動物の皮。こう並べてみると、私たちの身近な存在のような気がして、だからこそ私たちの日々に寄り添えるのだと思うんです。」そう言う安藤さんは、普段の暮らしの中で当たり前のように自分の一部だといえるようなものを作りたいという想いのもと、「peau,」のバッグを作っているそう。思い出や感情、生きる時間そのものが積み重なり“私らしさ”(個性)として形成されていく。自分の一部のように持ち続けるバッグだからこそ、持つ人と一緒に育っていくバッグといえるのかもしれないですね。
革が持ついろんな表情へのこだわり
「peau,」で使用されている革はヌメ革。ヌメ革とは染色・塗装が施されていない状態の革のことをいい、人間の肌と同じように血すじやほくろ、そばかすなどがあり日焼けもします。
また、カラー展開は革そのままのベージュと加工を施した黒・白があり、革の良さを生かし使い込むほど変化を感じられる素材本来の色と、加工によって生まれる革の新たな色を見比べてほしいという意図があります。
コーディネートのアクセントとして魅せるデザイン
持っているだけで存在感のある丸いモチーフが愛らしいデザインのバッグも人気です。ブラックのバッグは、男性でも使いやすくモードなコーディネートにぴったり。上品さを演出してくれる「peau,」のバッグは特別な日でもデイリーユースでも使いやすいアイテムです。寄り添うように、からだの一部として身に付けた日は心も晴れやかになることでしょう。
その場で手にとって感じられる受注展示会
これまで2016年10月と2017年1月にはニューイヤーエディションとして受注展示会を開催。レセプションパーティーが開かれ、安藤さんご自身のライブ演奏やワークショップも行われました。私も展示会に行ったことがあるのですが、実際に革に触れて安藤さんからお話が伺えるのは本当に貴重な時間でした。WEBでの販売が当たり前になってきた昨今、受注展示会でデザイナー本人と会えるのは嬉しいことです。一言一言丁寧に言葉を紡ぐ安藤さんの姿から、「peau,」というファッションブランドが持つ温かさを感じました。
使う人によって革の変化が違う、使う人と共に育っていくバッグは自分色に染まった瞬間、より一層愛着が湧くことでしょう。展示会の情報は安藤百花さんのインスタグラムにて告知されるので、ぜひ一度足を運んでみていただきたいです。
photo / Hiromu kameyama
styling / Syuto tanaka
hair&make / Yuka endo
design / Yui kikuchi
direction / mountain hag
bag created / Wang qipeng , Momoko ueda
photo / Hiromu kameyama
「peau,(ポー)」
安藤百花(展示会の情報などはこちら)https://www.instagram.com/momoka_031/