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好きとは言わない。「曖昧な関係」の存在理由とは

エンタメ

あなたには、夢中になった恋愛ドラマがありますか? 泣いて、笑って、キュンキュンして、エネルギーチャージした、そんな思い出の作品が。この企画では、過去の名作を恋愛ドラマが大好きなライター陣が、当時の思い出たっぷりに考察していきます。

4人のこの状態は、坂元裕二の脚本がもたらす「余白がある」ということに繋がる。

各々が誰かを愛しいと思いながら、誰の恋も最終的には成就しない。けれど、彼らにはこれからも一緒にいることができる未来がある。主題歌である『おとなの掟』の歌詞にもあるように、「自由を手にした僕らはグレー」なのだ。

恋愛というと、付き合う、結婚するなど、気持ちに白黒つけて明確にすることが到達地点とされがちである。

しかし、好きという気持ちを抱えていることがもう恋愛であり、それを表明するかどうかというのは、グレーでもいいのかもしれない。このドラマを見て、そう思った。

(文:ねむみえり、イラスト:タテノカズヒロ、編集:高橋千里)

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