商品に貼られているシールをうまく剥がせず、イライラした経験がある人も多いでしょう。シールは、どうしたらスムーズに剥がせるのでしょうか。この記事では、シールをうまく剥がす方法について解説します。シール剥がしのストレスを少なくするために、ぜひ参考にしてください。
どうしてシールはうまく剥がせないの?
そもそも、シールはなぜうまく剥がせなくなるのでしょうか。
シールの裏面には粘着剤が塗られており、さまざまなものに貼り付くようになっています。シールを貼りつけると、粘着剤が対象物の表面にある小さな凸凹を埋めてくっつく仕組みです。
シールを貼り付けてから時間が経てば、最初の頃よりも剥がしにくくなります。なぜなら、シールの粘着剤は、熱や紫外線の影響を受けると粘性や弾性を失う性質があるからです。貼り付けたシールが長く熱や紫外線にさらされた場合、ベトベトになる場合も多いです。さらに時間が経つと固まり、対象物にシールがしっかり固定されてしまいます。
シールが剥がしにくくなるのは、シールの粘着剤にこのような性質があるためです。特に、シールを貼り付けてから長い時間が経っていると、簡単には剥がせなくなります。シールを剥がそうとしても、表面の部分だけが剥がれて粘着剤が残ってしまう場合もあります。
シールをきれいに剥がす方法
シールをきれいに剥がすには、どうすればいいのでしょうか。ここでは、シールをきれいに剥がす方法を具体的に解説します。
シール剥がし剤を使用する
市販のシール剥がし剤を使用する(画像素材:PIXTA)
シールをなかなか剥がせず困る人は多いため、シール剥がし専用の薬剤も販売されています。シール剥がし剤には、シールの粘着剤を溶かす効果のある成分が入っています。対象物への影響を最小限に抑えてシールを剥がしたいなら、シール剥がし剤を活用するのがおすすめです。シール剥がし剤なら、特に粘着力が強いシールでも簡単に剥がせます。
シール剥がし剤を使用するときは、剥がしたいシールに直接つけましょう。少し待つとシールの粘着剤が溶け、シールが剥がれやすくなります。シールの表面がコーティングされている場合は、最初に傷をつけてからシール剥がし剤を使用してください。そうすると、シール剥がし剤がシールにより浸透しやすくなります。
ドライヤーで温める
家にあるものでシールを剥がしたいなら、ドライヤーで温めるのも一つの方法です。シールの粘着剤は高温に弱いという性質があります。そのため、ドライヤーでシールを温めれば、剥がしやすくなります。
ドライヤーで温風を出し、シールを数十秒温めましょう。その後でシールをゆっくり剥がせば、きれいに落ちる可能性があります。熱が冷めると粘着剤が再び固まるため、なるべく手早く剥がしてください。
ただし、シールを貼っている対象物が熱に弱い場合は注意が必要です。熱を当てると溶けたり傷んだりする対象物に貼ってあるシールを剥がしたいときは、ほかの方法を選んだほうが無難でしょう。
中性洗剤を使う
しっかりくっついているシールを剥がしたいときは、中性洗剤を使用する方法もあります。中性洗剤とは、食器洗い用の洗剤や衣類用の洗剤などのことです。中性洗剤に含まれている界面活性剤には、シールの粘着剤の粘着力を弱める効果を期待できます。そのため、対象物に貼り付いているシールに中性洗剤を染み込ませれば、シールを剥がしやすくなります。
中性洗剤をシールに染み込ませたら、その上からラップで覆うとさらに効果を高めることが可能です。10分程度放置し、洗剤を拭き取りましょう。洗剤の成分が残ると対象物が変色する恐れがあります。
ただし、中性洗剤はシールを剥がすための専用の薬剤ではないため、シール剥がし剤と比較すれば期待できる効果は弱めです。
除光液を使う
マニキュアを落とす除光液でシールを剥がす(画像素材:PIXTA)
除光液にもシールを剥がす効果を期待できます。除光液には、シール剥がし剤と同じく有機溶剤が含まれています。自宅にシール剥がし剤がなくても、除光液があれば簡単にシールを剥がせる可能性があるでしょう。
シールに除光液を染み込ませたら、10分程度そのまま放置してください。そうするとシールを剥がしやすくなります。
ただし、シールを貼っている対象物によっては、除光液の作用により変色する恐れがあります。樹脂製や木製の製品には除光液を使用できないため、注意しましょう。また、有機溶剤は吸い込むと人体に悪影響をおよぼす可能性があります。シール剥がしのために除光液を使うときは、必ず換気することをおすすめします。
ライターオイルを使う
シールを剥がしたいときは、ライターオイルを使用するのも一つの方法です。ライターオイルの主成分は石油またはナフサで、シールの粘着剤を溶かす効果を期待できます。
ほかの方法と同じように、ライターオイルをシールに染み込ませて放置しましょう。少し時間を置くとライターオイルがシール全体に浸透し、剥がしやすくなります。
ただし、ライターオイルは可燃性であるため、慎重に扱う必要があります。