下味冷凍ってホントに節約になるの?
メディアやSNS、人気レシピ本などで目にする「下味冷凍」。
手間を考えると、本当に忙しい人に向いているの?と疑問に思う人もいるのでは。
そこで今回は、節約アドバイザーであり、ファイナンシャルプランナーでもある丸山晴美先生に、ロジカルな視点で「下味冷凍」のメリットを教えていただきました。
また、ご自身でも「下味冷凍」を作っているという丸山先生おすすめの15分レシピもご紹介します。
やる気倍増!下味冷凍3つのメリット
下味冷凍が節約になるのか、「時間」「金額」「味」について調査したデータを見てみましょう。
こちらの調査では、週末に1週間分まとめ買いした精肉を、“週末に下味冷凍した場合”と“都度調理した場合”を比較したものです。
メリット1:年間52時間の差!
〈精肉を下味冷凍した場合〉
■味付け時間:0分(下味準備は週末に15分行う前提)
■調理器具洗浄時間:0分(ジップロックⓇの中で調味料を混ぜるため調理器具を使用しないため。生肉のためジップロックⓇは再利用しません)
■加熱時間:15分×平日5分=75分
■調理時間合計:1時間15分(75分)/ 1週間
→1年にすると 約65時間。
〈精肉を都度調理した場合〉
■味付け時間:7分×平日5分=35分
■調理器具洗浄時間:5分×平日5分=25分
■加熱時間:15分×平日5分=75分
■調理時間合計:2時間15分(75分)/ 1週間
→1年にすると 約117時間。
メリット2:年間46,520円の差!
続いてはコストについて比較してみましょう。
〈精肉を下味冷凍した場合〉
■購入金額:116,301円/年
■消費期限超過による破棄金額:11,630円/年 (1割破棄した想定)
■合計未廃棄金額:104,671円/年
〈精肉を都度調理した場合〉
■購入金額:116,301円/年
■消費期限超過による破棄金額:58,150円/年 (消費期限3日とし5割廃棄した想定)
■合計未廃棄金額:58,150円/年
メリット3:味の「コク」がアップ!
味香り戦略研究所による、冷凍した肉や魚の 味覚センサーを用いた味覚検証を九州大学の都甲潔教授の監修のもと行った調査では、下味冷凍によって味の深みと厚みが増して「コク」がアップすることが実証されました。
時短やお金の節約になるだけでなく、より美味しくなるなんて嬉しいですよね。
「冷凍貯金」で家計を守る!
下味冷凍の3つのメリットがわかったところで、丸山先生がさらにモチベーションの上がるワードを教えてくれました。
それは…ズバリ「冷凍貯金」!
丸山先生が言う「冷凍貯金」とは、食材やおかずを冷凍ストックしておく習慣のこと。重い腰が上がらない人でも、下味冷凍が家計を守る“貯金”だと考えれば、やる気がわいてきませんか?
ご自身でも日々「冷凍貯金」しているという、丸山先生のおすすめレシピをご紹介します♡
調理時間15分!「冷凍貯金レシピ」5選
①お手軽ポークストロガノフ
ケチャップをベースに味付けした豚こま切れ肉の下味冷凍をストックしておけば、わずか15分でボークストロガノフのできあがり。コツは、朝に下味冷凍解凍と同時にヨーグルトの水きりをセットしておくこと。トマトの酸味が食欲をそそります♡