子どもが小さいうちは日々騒がしかったり、何かと忙しかったりしがち。子どもが小学校、中学校と大きくなるにつれて手がかからなくなり、徐々に子どもが独立していく将来も見えてきます。大学進学や就職などで子どもたちが家を出ていくと、待っているのは夫婦二人暮らし。しかし当たり前とも思えるこの“子どもが独立した後の夫婦二人暮らし”を受け入れられない人もいるのではないでしょうか。
ママスタコミュニティにも夫婦共働きで3人のお子さんの子育ても終盤にさしかかってきたママから「子どもが独立したら別居したい」として、こんな投稿がありました。その理由の大半は家事のことです。
『夫が日々散らかしたものを片付けて部屋を整えるのは私。食べ散らかしたお菓子の袋をしまうのも私。お風呂や洗面所の排水口をきれいにするのも私。夫が料理した後を片付けるのも私。私の中の「これくらいきれいにしておきたい」というレベルにするためには、自分で動くしかなかった。
旦那と話し合っても少しの間は努力してもすぐ元に戻る。でも旦那の基準では気にならない程度だろうから、毎日言い続けて私の満足するレベルまで片付けをさせるのも違う気がする。それ以外にも旦那がいると何をするにも機嫌を損ねないように気を遣うのも本当にストレス。
夫婦二人になったら子どもという緩衝材がなくなって私一人に関心が向いて、あれこれ文句言われて行動を暗に制限されるのが目に見えてる』
投稿者さんは旦那さんに対して「別に悪い人ではないし、離婚するような決定的な原因があるわけではない」と言います。しかしこれまでの家事の小さな不満は積もりに積もっていることや、自分一人で旦那さんに気を遣い続ける生活を考えると暗い気持ちになってしまうそうです。
旦那さんに直接言ったら怒ることが目に見えているため、この気持ちを胸の中にしまっているという投稿者さん。この投稿に対してママたちからはさまざまなリアルな本音が寄せられました。
別居、週末婚、実家に戻る……。離婚せずともいろいろな方法があるかも
『私も子育て終わったら1人で暮らしたい。家事を卒業したいもん』
『すごくわかる。うちはそれぞれの実家に戻るのが一番いいと思ってる。今の家は子どもにあげるか売るかして。 離婚しないで別居でたまに会うくらいでちょうどいいよ』
『週末婚したいと思ってる』
投稿者さんと同じように、子どもが独立した後も家事を担う生活をしたくないため、旦那さんと二人暮らしは避けたいと考えるママは少なくないようです。家を出て一人暮らしをしたり週末だけ一緒に過ごす週末婚を選んだりと、今後の暮らし方をいろいろと考えているママがいました。
またそれぞれの実家に帰り、それぞれの両親と暮らすことを勧めるママも。いずれにせよ離婚はしないでたまに会うものの、主となる生活拠点を別にする方法を考えているママからのコメントが溢れていました。
『近距離別居するのはどう? 私の両親は近距離別居しつつ、ご飯とお散歩だけ毎日一緒にしているよ。付かず離れずで丁度いいみたい』
実際に子どもの独立後に別居を選択したというママのご両親の実体験も寄せられました。別々の家に暮らすもののそれぞれの家は近い距離にあるので、外食やお散歩に行くなどして楽しく過ごしているそうです。 “別居”と聞くと夫婦仲が悪くなるイメージがありますが、家事負担などでストレスもなくなり、むしろ同居よりもいい関係性を築くことができるかもしれませんね。
そのときに備えて今から着々と準備しているママも
『私はそれまでに友達や趣味を作って家には寄り付かない予定だよ。幸い、自室は別々だから助かってる』
『準備だけしてみたら? より現実的に支度してみて実感湧けば考えも変わるかもしれないよ。離婚はなくても死別を想像して「本当に1人でやっていけるのかな」とか。私も考えて介護関連の資格をちょっとずつ取っているところ』
投稿者さんと同じように「子どもが独立したら旦那とは別で暮らしたい」と考えているママの中には、そのときに向けて着々と準備を進めている人もいました。別居をするにしても仕事やお金などの問題がつきまといます。一人で暮らしていくために必要なことや経済状況などを冷静に分析してみることで、現実的にできそうかどうかを判断する材料にもなるのではないでしょうか。
旦那さんに都合のいい条件で別居を提案してみるのはどう?
『「子どもの手が離れたらお互い別々に暮らさなーい?」ってノリで提案したら旦那も喜んで了解してくれるかもよ? 「妻に内緒で部屋借りてる人も多い」ってテレビでやってたし。 最低限のルール作ってさ』
『むしろ逆に本音を言ったほうが、旦那さんの努力が長く続くんじゃない?』
『自分にも収入があるならなんとかできそう。生活費はいりません、恋人も作ってもいいです。など旦那に合った好条件つければ、趣味や楽しみを持つ旦那なら喜んでくれるかもね』
旦那さんに別居や週末婚などを提案したら「激怒してそのまま離婚にまで発展しそう」と語る投稿者さん。しかしママたちからは旦那さんに言ってみることでいい方向に進むかもしれないよ? というアドバイスもありました。しんみりとした雰囲気ではなく明るくポジティブに話してみたり、旦那さんに都合のいい条件を提示してみたり。近距離に暮らす、週末は一緒に過ごす、旦那さんのおうちの掃除もたまに行う、病気や困ったことがあれば助け合うなど、夫婦二人暮らしと大きな違いがない条件を提案してみると、意外とすんなり受け入れてくれるかもしれません。
また投稿者さんは旦那さんの家事をやる努力が継続しないことに不満を持っているため、別居を希望している本音を言うことで家事に真剣になってくれる可能性も。いずれにせよ投稿者さんだけが悶々と悩み苦しむよりも、旦那さんに何かを伝えてみることで状況が変わることはあるかもしれません。同じように子どもが独立した後の夫婦二人暮らしに悩んでいる方は、今回の投稿内容を参考にしてみてはいかがでしょうか。
文・AKI 編集・山内ウェンディ イラスト・Michika
【つぎ】の記事:「俺は一家のリーダーだ!」息子たちに向けて偉そうに豪語する夫!「やめなよ」下された審判【まんが】