渋谷区の富ヶ谷に、今年3月に創業20周年を迎える、チョコレートの世界で知らぬ人はいない名店があります。1999年にオープンした「ミュゼ・ドゥ・ショコラ テオブロマ」です。
渋谷区の富ヶ谷に、今年3月に創業20周年を迎える、チョコレートの世界で知らぬ人はいない名店があります。1999年にオープンした「ミュゼ・ドゥ・ショコラ テオブロマ」です。
まだ日本にチョコレート専門店が今ほどなく、ショコラティエ(チョコレート職人)という言葉さえ殆どの人が知らなかった時代から、日本のチョコレート界をリードし続ける存在です。
日本を代表するショコラティエ 土屋公二シェフによる名店
店内には、ボンボンショコラ(一粒チョコレート)や、チョコレートケーキ、チョコレートドリンク、カカオから手がけたビーントゥバーなど、カカオとチョコレートを楽しむためのあらゆる提案があります。
チョコレートの味を堪能できる「トリュフ」や、フルーツやナッツ、ハーブやスパイス、あらゆる香りを閉じ込めたボンボンショコラは、詰め合わせはもちろん、1粒から気軽に購入できます。
落ち着いたカフェスペースで、チョコレートケーキを
チョコレートケーキ「サンフォアキン・ドス」は、20年前のオープン当初から定評があります。
ガナッシュと、小麦粉を使わないしっとりとした生地を3層ずつ重ねてチョコレートをコーティング。昨年、動画サイトで海外に紹介されたことから、今は連日、海外からのお客さまが途絶えないそう。
カカオの生産地との交流も
「テオブロマ」は、チョコレートの原料、カカオの学名です。その名のとおり、オーナーの土屋シェフはカカオへの愛情と造形が深い方として知られています。
サロン・デュ・ショコラ パリに毎年出店するなど、フランスとの関わりが深い一方、土屋シェフは、マダガスカル、メキシコ、ペルー、台湾、ベトナム、といったカカオ生産国へ積極的に赴き、現地との交流を深めています。
世界各国、何より地元を大切に
世界と関わりながらも、「テオブロマ」は地元とのあたたかな交流を大切にしています。
お店のある「奥渋」(おしゃれな雰囲気のギャラリーやカフェが点在するエリア)への愛情を込めて、渋谷のアイコン「ハチ公」をモチーフにした、チョコレートコーティングのクッキーも生まれました。
渋谷区富ヶ谷という地元、そして日本のファンを何よりも大切に、フランスの文化、そしてカカオ生産国にまで目を向け続けるブランドであることが、店内の至るところから伝わってきます。