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女性医療専門医に聞いた“日本人夫婦にセックスレスが増える理由”

メディアでは夫婦によるセックスレスの悩みなどを目にする機会も多く、また性の実態調査『ジャパンセックスサーベイ2020』によると、婚姻関係にあるカップルのセックスレスは年々進んでいることがわかります。なぜ日本ではそんなにセックスレスが増えるのでしょうか。今回は、40代からのセックス事情について、女性医療クリニックLUNAグループ理事長・関口由紀先生に詳しくお話を伺いました。

これからは、自分優先に生きる!

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――saitaの読者世代は、これからその生まれ変わり時期を迎えるわけなので、今これを知れるのはラッキーですね。

そうです。ここからはもう自由に生きられるわけだから。人間って年齢を重ねてくると、子どもの頃にやりたかったことを忘れちゃっていますよね。10歳くらいまでは「やりたいこと」がはっきりしているのに、大人になると自分がやりたかったことがわからなくなる人が多いんです。

45歳くらいになったら、子どもの頃にやりたかったことを思い出して、それに挑戦してみるのも良いと思います。思い出せない場合は、何をやっているときが楽しいのかを考える。そうすると、更年期が終わった後の楽しみができるんです。ポスト更年期のことを考えておくというのも、とても大事です。

――40代以降の女性たちが幸せに生きていくために、最後に先生からメッセージをいただけますか?

自分が好きなことを1番にやることです。常にそう思って生きていくことが良いと思います。人の世話をするなということではなく、自分優先で動いた後に、他人のことを少しやってあげるぐらいで良いんじゃないかな。そうやって日々を暮らすと楽しくなると思いますよ。

――自己犠牲のような人生を送る必要はないということですね。

例えば、子育ての時期は、もちろん自分を犠牲にしなくてはいけないですよね。そうしないと子どもは育たないから。子どもを育てるというのは、本当に大変なことです。だから、ある時期の自己犠牲は仕方ないとして、子どもが育ったら自分優先で生きましょう。子育てのために犠牲したその時間は決して無駄ではないです。人類が生き残るためには必要な犠牲だし、一緒に生きた時間もとても素晴らしい時間だから。そしてその後は、それを糧に自分中心に生きていきましょう!

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性的意欲には個人差があります。先生がお話しされていたように、したくない人はしない人生で良いし、したいと思う人はそうできるように自分ケアをする。大切なのは、セックスがあるかないかではなく、自己を肯定しながら、自分優先に人生を楽しめるかどうか。このメッセージこそが、40代を生きる女性たちのパワーになるのではないでしょうか。

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