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今年もインフルエンザの季節到来…!ワクチンはいつ受ければいい?

ライフスタイル

インフルエンザが流行り始めています。インフルエンザワクチンに関する疑問を、小児科専門医・森戸やすみ先生に聞きました。

Asami Togi

疑問①インフルエンザのワクチンって、いつ打つのが効果的?

→今すぐにでも打ちましょう。

いらすとや
いらすとや

すぐにでも打ってください。特に今年は、例年より早くインフルエンザが流行しています。
インフルエンザワクチンの効果は接種1ヶ月後にピークに達し、3、4ヶ月後に徐々に低下していきます。長いものだと効果は5、6ヶ月続きます。10月に打てば春先まで効果がもつでしょう。
インフルエンザのワクチンは毎年10月ごろに医療機関に届き、10月中旬ごろには多くの機関で接種できるようになります。

疑問②病院によってワクチンの質が異なったりする?

→どの病院でもワクチンの質や効果は同じです。

いらすとや
いらすとや

すべてのワクチンは国で定められた検定を受けており、品質が保たれています。
どの病院のワクチンも、どの製薬会社が作ったワクチンも、質や効果に違いはないと考えていいでしょう。

疑問③「ワクチンを打ったのにインフルエンザにかかった」って話を聞くのはなぜ?

→インフルエンザのウイルスにはいろんなタイプがあるからです。

いらすとや
いらすとや

人間が感染するインフルエンザにはA型、B型、C型の3タイプがあります。このうち流行するのはA型とB型ですが、それぞれにさらに細かい分類があります。
毎年WHO(世界保健機関)が南半球・北半球それぞれで流行するだろうインフルエンザのウィルスを予測し、それを参考に各国がワクチンを製造します。
ワクチンを接種しても、ワクチンと完全に一致しないウイルスに感染したら、インフルエンザを発症する可能性があります。

疑問④どうせインフルエンザにかかるなら、ワクチンを打っても意味がないんじゃ…?

→いいえ。肺炎や脳症などの重症化や、死亡するリスクを減らせます。

いらすとや
いらすとや

たとえワクチンのタイプが合わなくても、感染してから発症を抑える効果、そして発症してから重症化を防ぐ効果があります。
インフルエンザでいう重症化とは、肺炎や脳症を起こすことなどを指します。たとえ40℃の熱が出たとしても、それだけで重症というわけではありません。
ワクチンは入院や死亡に至るような重い病気を併発することを防いでくれます。

疑問⑤すべてのインフルエンザに効くワクチンってないの?

→ありません。なぜならウイルスは変異し続けているから。

いらすとや
いらすとや

インフルエンザにはさまざまなタイプがあるのに加え、それぞれが常に変異しています。ときに「新型インフルエンザ」と呼ばれるような強い毒性をもつウイルスに突然変異することも。これを毎回予測し的中させることはできません。
ワクチンを作るのには数ヶ月かかりますし、その間にもウイルスは進化するでしょう。すべてのインフルエンザに効くワクチンを開発することは不可能なんです。

疑問⑥どうして毎年受けに行かなきゃいけないの?

→ワクチンの効果は時間とともに低下するから。インフルエンザは効果が続く期間が短いのです。

いらすとや
いらすとや

ワクチンには「生ワクチン」「不活化ワクチン」「トキソイド」という3種類があります。
インフルエンザワクチンは「不活化ワクチン」であり、ウイルスの感染する能力をなくしたものを原料として作られています。
接種してもインフルエンザにかかったような症状が出ないというメリットがある反面、一度付いた抗体が下がりやすいという性質をもっています。
インフルエンザワクチンの効果が続くのは長くて5、6ヵ月。毎年10月、11月ごろに接種するようにしましょう。

疑問⑦妊娠中でもインフルエンザのワクチンが打てるって本当?

→妊娠中でも大丈夫です。むしろ接種することを推奨します。

いらすとや
いらすとや

妊娠初期を含め、妊娠中のすべての時期で安全だと言われています。
インフルエンザワクチンは不活化ワクチンであり病原性がないので、胎児に悪影響を及ぼすことはありません。
妊婦がインフルエンザワクチンを接種することで、胎児に抗体が移行することも期待できます。
監修:小児科専門医・森戸やすみ

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ワクチンについてもっと詳しく知りたい方には『小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK』がおすすめ。小児科専門医の森戸やすみ先生、宮原篤先生が、ワクチンに関する疑問や不安についてわかりやすく解説されています。

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