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インテリアコーディネーターの自宅がお手本。「雰囲気のいいカーテン」選び

インテリア

昼間はいい感じなのに、夜になってカーテンを閉めるとなんだか部屋が途端に狭く感じるとしたら、カーテンが部屋に合っていないのかもしれません。心地よくお洒落になじむカーテンをどうやって選んだらいいのか、インテリアスタイリストの小島さんにそのヒントを教えていただきました。

写真は、インテリアコーディネーター小島さん宅のご自宅。家具はまとめて壁面側に配置し、カーテンにもリビングが広く見えるよう工夫がしてあります。小島さんいわく、視覚効果を意識して簡単にカーテンを選ぶなら

・壁に近い色、もしくは淡い色を選ぶ
・無地もしくは細いストライプやボーダーのものを選ぶ
・自然素材に近いものや薄手の生地を選ぶ
・きちんと採寸してサイズをそろえる

こういったことを意識すればよいとのこと。「我が家を例にすると、右奥コーナーまでが広く見えるよう、壁とカーテンの白地をつなげてコーナー窓のように見せています」(小島さん・以下同)

部屋側にレースのカーテンを取り付ける
最近人気の「フロントレース」は
空間に柔らかさと奥行き感を生みます

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厚手グレーカーテン、白からネイビーのグラデーションになったレースカーテン共にサンゲツのもの。適度なボリュームが欲しかったことから、1.5倍のヒダでオーダー。

フロントレースとは、レースカーテンを窓側ではなく部屋の内側に設置するスタイルのこと。「我が家はグレーの厚手カーテンに、ネイビーから白のグラデーションがついたレースカーテンを重ねています。部屋側にレースカーテンがあると、ドレープ生地のグレーのカーテンを閉めたときも部屋が柔らかい雰囲気になります。グラデーションのレースカーテン自体も白壁になじむことで広く見せる効果が期待できます」。フロントレースにおすすめのレースカーテンは、オーガンジーレースやボイル、シフォン生地など透け感があるもの。部屋の中で大きな面積を占めるカーテンは、濃い色だと圧迫感がありますが、フロントレースにすることで、厚手カーテンの存在が抑えられてすっきりします。「せっかくお気に入りのレースカーテンを購入しても、夜はカーテンを閉めてしまいレースカーテンが見えないと残念に思っていた方も、フロントレースにすれば1日中楽しむことができるので気分も上がりますよね」

インテリアで使われている色を
カーテンとリンクさせることで
生まれる連続性が広く見せる

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室内のインテリアでも大きな面積を占めるカーテンとラグ。「お客さまからもカーテンとラグの色は合わせたほうがいいのか、よく質問されます。両方を全くの同色でそろえるより、カーテンの色がラグの柄で使われていたり、カーテンとラグが色の濃淡になるように差をつけるのがおすすめです」。同じ色が続くと単調な雰囲気になってしまうんだとか。ただし、カーテンとラグの間に距離があるようなら、同じ色を選んでも空間につながりが生まれるからOK。「我が家は広く見せたかったため、レースのカーテンとラグを白地ベースの物を選びました」。ちなみに小島さんは、ダイニングチェアはネイビーのものを使用していて、ネイビーのグラデーションがあるレースのカーテンとカラーリンク。さらに統一感を強めています。

腰高窓と掃き出し窓のカーテンの丈を
そろえてビジュアルの納まりを良く見せる

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リビングのコーナー部分は、正面が腰高窓、右壁側が掃き出し窓。それぞれの窓の大きさに合わせてカーテンを選らびがちですが、床の高さでそろえたのがポイント。「腰高窓と掃き出し窓の二つの窓が近いため、それぞれに合わせてカーテンを選ぶと、腰高窓の下に壁面が見えてくるので、ビジュアル的にも納まりが悪くなります。掃き出し窓のカーテンと同じ長さにそろえることで、統一感を出しました」。腰高窓にカーテンを設置する場合、長さは窓枠の下よりも15~20㎝ぐらい長めにするのが基本ですが、部屋全体のバランスを考えると、それが絶対の正解ということではないということ。

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奥と右側の窓部分がひとまとまりに見えてすっきり!

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最近ではネット通販でオーダーカーテンが安く購入できるようになりました。既成サイズが合わない場合でも、オーダーカーテンなら、個々の部屋に合わせてサイズを考えられます。それだけで、部屋の締まり具合も変わりますし、広さも変わって見えるそうです。色や柄の選定は個々のセンスによりますが、サイズをきちんと選ぶことは誰にでもできるので、もう一度ご自宅のカーテンを見直してみてはいかがですか?

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