5年ほど前までは「ご主人」という言葉を使う人が多かったVERY読者の間でも、近年は夫婦の呼称に変化が出てきました。男女問題とも密接な関係がある、夫婦の呼称。今回は、より悩むことが多い相手の配偶者の呼称についての「今」を探っていきたいと思います。
5年ほど前までは「ご主人」という言葉を使う人が多かったVERY読者の間でも、近年は夫婦の呼称に変化が出てきました。男女問題とも密接な関係がある、夫婦の呼称。今回は、より悩むことが多い相手の配偶者の呼称についての「今」を探っていきたいと思います。
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1.200人に聞いた!「夫婦の呼称、知り合い夫婦の呼称」どうしていますか?
2.「夫婦の呼び方、呼ばれ方」の未来とは?VERYモデル 牧野紗弥さんの場合
3.「夫婦の呼び方、呼ばれ方」の未来とは?社会学者 田中俊之先生の場合
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1. SNSでVERY読者にアンケートを実施!
「夫婦の呼称、知り合い夫婦の呼称」どうしていますか?
ポイント1 夫婦間での呼称、第一位は「あだ名」
今回のアンケート(285名が回答)で、もっとも多い夫の呼び方は『あだ名』(27%)。次いで『旦那』(21%)。僅差で『主人・夫』(ともに19%)という結果でした。
「『主人』というのは夫婦間に上下関係がある印象。周りには『主人』という人が多いがそのたびに小さな違和感を覚える」
「年配の方の前では『主人』と呼ぶ。抵抗を感じつつ『夫』だと不遜と思われそう」
「『主人』、『旦那』、すべてしっくりこない。海外のように『ハビー(ハズバンドを可愛く言った感じ)』と呼びたい」という声も。
一方で、配偶者からの呼ばれ方は『あだ名』(32%)がもっとも多く、次いで『妻』(26%)『嫁』(22%)でした。
ポイント2
VERY世代の3割以上の人が“夫からの呼び方”に違和感を覚えていた
夫婦間での呼称はお互い納得していたとしても、ひとたび「ほかの誰かがいる場」での夫の呼び方に違和感を覚えた経験のある人は実に3割以上。
「『嫁』と呼ばれるのが嫌いで夫に伝えたけれど、深い意味はない、と取り合ってもらえず。職場の男性が『嫁』というのも気になる」
「『家内』と呼ばれた際、もう二度と呼ばないで、と伝えました。『かみさん』も旅館じゃないんだから、としっくりきません」など夫呼ばれ方にモヤモヤを抱えるVERY世代の姿も。
ポイント3
夫婦の呼び方以上に悩むのが相手の配偶者の呼び方
目上の男性の配偶者の場合は『奥様』(90%)、女性の配偶者の場合は『ご主人』(49%)と『旦那様』(42%)が半数に。夫婦間は『主人』に違和感を覚えて『夫』を使っていても、相手の配偶者となると『ご主人』を使っている人も少なくはないようです。
「夫婦間では『妻』『夫』で合意していますが、上司の配偶者を『妻様』『夫様』と呼ぶのは一般的ではないので、とっさにどう呼ぶか迷いました」
「『ご主人』を避けて『旦那さん』と呼ぶが、しっくりこない。『パートナーの方』というのも違和感があるし、自然な呼称が日本語にない」
「不動産の下見の際に夫婦ともにフルタイムワーカー、購入も折半なのに営業の方から『ご主人様』『奥様』と言われて思わずモヤモヤ。でも、それに代わる呼び方は自分でも見つけられない」
以上のアンケートの結果から、夫婦の間では『主人』から『夫』が増えるなどジェンダーにおいてニュートラルな呼び方が広まりつつありものの、他人の配偶者に関してはまだまだ『主人』『奥様』『旦那さん』が一般的。でも、その呼び方・呼ばれ方に納得している人ばかりではないようです。