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住宅ローン残高はいくら? 年代別・収入別・地域別の平均値を紹介

節約・マネー

住宅を購入する際、ほとんどの人が住宅ローンを利用しているでしょう。住宅ローンは返済が長期にわたることが多いため、ローン残高がどのくらいなのかは気になるところです。本記事では、住宅を購入した人が抱えている住宅ローン残高を、統計から年代別・収入別・地域別に見ていきます。

統計から見る住宅ローン残高の平均値

国土交通省の「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると、住宅ローンを抱えている世帯は、注文住宅取得世帯で8割以上、分譲集合住宅世帯で約6割に上っています。住宅ローンの残高はどのくらいになるのか、統計から平均値を年代別、収入別、地域別で見ていきます。

年代別住宅ローン残高の平均値

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働き盛りの30~40歳代に住宅ローン残高が多い

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」によると、住宅ローン残高の年代(世帯主の年代)別の平均値は以下の通り(2人以上世帯)です。

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調査結果から、30歳代のローン残高が最も多いことがわかります。

30歳代は、結婚や出産などでライフステージが大きく変化する年代であり、それに伴い住宅購入に至るケースも多いでしょう。住宅ローンを組んだばかりなので、他年代に比較してローン残高が多くなっていると推察できます。

30歳代の次にローン残高が多いのが40歳代ですが、30歳代に比較すると300万円ほど低い数字です。このことから、30歳代から40歳代にかけてローンの返済が進んでいることがわかります。

年代別住宅ローン残高の中央値
住宅ローン残高の年代別の中央値は以下の通り(2人以上世帯)です。

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中央値でも、ローン残高は30歳代が最も多く、年代が進むにつれて残高が減少していくことが顕著に見て取れます。なお、20歳代の中央値が0万円になっているのは、そもそも住宅ローンを組んでいない人が多数派であることを表しています。

年間収入別住宅ローン残高の平均値
続いて年間収入別の住宅ローン残高を見てみましょう。

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住宅ローンは借り入れの際に審査があります。審査には年齢や勤続年数などさまざまな確認項目がありますが、年収もその一つです。また、年収に占める年間返済額の割合である返済負担率も重視されています。

年収が多くなるほど、ローン残高も多くなっているのは、年収が多いほど借りられる金額も多くなるためと推察できます。

※出典:国土交通省住宅局 令和4年度民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書

地域別住宅ローン残高の平均値
地域別での住宅ローン残高の平均値は以下の通り(2人以上世帯)です。

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地域別では関東、中部、近畿の平均額が他の地域に比較して高くなっています。この3地域は東京、名古屋、大阪の大都市圏を擁する地域です。住宅価格が高いため、借入額も高額になっていると推察できます。

さらに、2022年のエリア別の平均年収ランキングも関東、東海(中部)、関西の順になっていることから、年収の多いエリアは住宅ローン残高も多い傾向にあるといえるでしょう。

出典:知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]

出典:doda「年収の高い都道府県は?平均年収ランキング(47都道府県・地方別の年収情報)【最新版】」

住宅ローン残高で注意すべきポイント

住宅ローンは、返済を終えるまでに長い期間がかかります。返済はできれば早めに終えたいものですが、無理は禁物です。住宅ローン残高で注意すべきポイントについて以下に紹介します。

定年退職時の残高を試算する

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