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タイの断捨離映画『ハッピー・オールド・イヤー』をレビュー![30代のシネマナビ]

カルチャー

海外エンタメ好きなライター・今 祥枝が、30代女性におすすめの最新映画をピックアップ! 今回は、断捨離を通した人間関係を描くタイ映画『ハッピー・オールド・イヤー』をご紹介。捨てるべきもの、前を向くために断ち切るべき過去。あなたにとって本当の意味で断捨離するべきものが見えてくるかも!?

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今 祥枝

海外エンタメが大好きなライター。一年365日、映画&ドラマざんまいの日々。
Twitter:@SachieIma
Instagram:sachie.ima

©2019 GDH 559 Co., Ltd.
『ハッピー・オールド・イヤー』
近年、日本ではライフスタイルを表す言葉として、一般に広く定着している“ミニマリズム”。必要最小限のものしか持たない生活様式をミニマルライフ、それを実践する人をミニマリストという。’19年には、“こんまり”こと近藤麻理恵による断捨離のススメ「こんまりメソッド」が、世界的に注目を集めた。“きゅん”と心がときめかないものは捨ててしまおう!そんな時代の流れに乗って、コロナ禍で断捨離を考えた人も多いはず。

でも、ちょっと待って。断捨離って、そんなに簡単にできるものなの? バンバンものを捨てると瞬間的に高揚感を得られるけれど、後悔したら嫌だな。そうした疑問や不安は、当然のこと。あなたが持っているものは、あなたという人間をかたちづくってきた記憶そのものなのだから。スウェーデン留学でミニマルライフを学んだデザイナーのジーンが、断捨離を実践するタイ映画『ハッピー・オールド・イヤー』を見れば、ものを捨てることとは過去と向き合い、痛みを伴う作業であることがよくわかる。

ジーンはふとしたことから、友達から借りたままだった洋服やレコード、楽器などを返して回ることにする。いちばんの難題は、元カレのカメラ。再会した彼には恋人がいるけれど、いまだお互いに気持ちが残っている気がしてジーンの心は揺れ動く。

家族を捨てて家を出た父、疎遠になった友人、そして留学を機に自ら連絡を絶った元恋人。年の瀬が迫るなか、そうした人々との関係性に思い悩みながら、黒いゴミ袋は増えていく。果たしてジーンは、どんな気持ちで新年を迎えるのか……?

捨てるべきもの、前を向くために断ち切るべき過去。よく考えて、納得して答えを出したら、そのときこそ思い切って“不要なもの”は捨てるべし。

監督・脚本・プロデューサー/ナワポン・タムロンラタナリット
出演/チュティモン・ジョンジャルーンスックジン
公開/シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて12/11より

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イラスト/ユリコフ・カワヒロ ※BAILA2020年12月号掲載

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