今回は、いまの時期、特に知りたい「PMS(月経前症候群)対策」のツボを教えていただきます。丁寧なツボの場所と押し方(ここ重要)が、もふねこ教授ならでは! 東洋医学を専門としているもふねこ教授に詳しく講義していただきます。女性特有のお悩みを、ツボで即解決!
PMS(月経前症候群)のツボ
【もふねこ教授の肉球ツボ講座】vol. 11
みんな元気~? もふねこ教授だニャーッ!…っと、なんかズズーンと重い空気…(冷汗)。ずいぶん憂うつそうな顔してますね。授業受けられますか? 梅雨のせい? 誰かにイヤなことされた? だったらわたしが、ねこパンチでやっつけてあげるニャ! えっ、そうじゃない? 失礼、PMSでしたか。月経前数日のイライラ、のぼせ、下腹部の膨満感、腰痛、頭が重い、乳房の張り、気分の落ち込み…つらいですニャー。生理が来ちゃったら楽になるんですけどね。とりあえず定番のツボ、押してみますか!
月経関連の症状は三陰交のツボで
女性の月経関連症状といえば、何といっても三陰交。内くるぶしから脛骨(ケイコツ:すねの骨)に沿って7~10センチくらい上がったところ。骨の上じゃなくて、脛骨のすぐ後ろのキワです。この脛骨の内側に沿った経絡(気の通り道)は昔から婦人科系の症状にとてもよく使われる施術エリアなんです。
右の三陰交は右手、左の三陰交は左手で、親指を脛骨の内側をくぐらせるようにしてジワジワーッと押さえてみましょう。ズーンと鈍痛がありますよね。5秒押したら少し上に親指をずらして5秒押さえ、さらに上に親指をずらしてまた5秒。こうして三陰交とその上10センチくらいの範囲を何度か繰り返し押してみましょう。市販の貼り付けるお灸を三陰交にすえてみてもいいですよ。でも1ツボに2回くらいにしておきましょう。同じ場所に繰り返してすえるとヤケドしてしまいますから。
症状日記でパターンを知り、それに合わせて生活の節制も
むくみが強い場合は前に紹介した築賓のツボもぜひ。PMSには温活で紹介した次髎(りょう)もいいかも。でもツボだけでなく、まずは症状日記をつけて毎回の発症の時期や程度などのパターンを理解すること。そしてそのパターンに合わせてお酒と夜ふかしを控え、やせ我慢のダイエットはしばらく休止しましょう。カルシウムやマグネシウムの摂取で楽になる可能性もあります。あと、もし運動が足りないなら定期的にやってみましょうか。もちろん、症状が変わらなければ婦人科、鍼灸院、漢方外来などの受診も考えてみてくださいね。
あなたの気持ちを落ち込ませているPMSの悪い「気」が、わたしには見えるニャ! ねこパンチでこの邪気を追っ払ってやるからニャー。あっ! カラダを離れてあっちに逃げたっ。コラッ、待てっ、ハッ! ついに邪気をやっつけたニャーーッ(勝利のポーズ!)っと思ったら、蚊でした…(洗顔ペロペロ)…またニャーーー!!!
むくみの回はこちらをどうぞ。
温活の回はこちらをどうぞ。
もふねこ教授 プロフィール
某大学で東洋医学を担当しているリアル教授。実はキャリアも知名度も抜群。
犬養ヒロ
漫画家・イラストレーター。犬猫鳥魚と暮らす動物好き。
「マンガ 鍼灸臨床インシデント 覚えておきたい事故防止の知識」/医道の日本社